トヨタがプラグインハイブリッド車開発に本腰、PHVシステム開発部を立ち上げ:電気自動車
トヨタ自動車は、2016年1月1日付で行う組織改正と人事異動を発表した。ユニットセンターでは、HV技術領域の「BR-EV・充電システム開発室」(室格)を「PHVシステム開発部」に再編する。
トヨタ自動車は2015年12月18日、2016年1月1日付で行う組織改正と人事異動を発表した。ユニットセンターでは、HV技術領域の「BR-EV・充電システム開発室」(室格)を「PHVシステム開発部」に再編する。
BR-EV・充電システム開発室をPHVシステム開発部として部格化する狙いは、「今後、中長期で拡大するPHV(プラグインハイブリッド車)の本格的な量産化に向け、PHV開発を加速させるため」(同社)だ。今後は、恒久的な組織に位置付ける。
トヨタ自動車のプラグインハイブリッド車と言えば、3代目「プリウス」ベースの「プリウスPHV」が挙げられる。ただし販売台数は、2012年1月の発売から2015年8月までの約3年半で7万3600台と伸び悩んでいる。
同社は、4代目プリウスをベースとする新型プリウスPHVの開発を進める方針で、今回の組織改正はその方針を下支えするものだ。さらには、部格のPHVシステム開発部となったことにより、他の車種にもプラグインハイブリッドモデルを追加していくとみられる。
「J-ReBORN計画」とは
この他の組織改正は2つ。1つは、国内販売事業本部内の関連部署を再編し、「デジタルマーケティング部」などを設置するとともに、本部内に「BR J-ReBORN室」(部格)を新設することだ。これは「お客さまの意識や行動に沿った営業活動および販売店の町いちばん企業へのReBORNを目指す『J-ReBORN計画』を推進する」(同社)ためだ。
もう1つは、調達本部の「調達企画・TNGA推進部」の名称を「調達企画部」に変更することである。これは、同社のモノづくりの新たな仕組みであるTNGA(Toyota New Global Architecture)を初採用した車種が立ち上がり仕入先にも浸透してからだとしている。
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