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3Dプリンティング向けモデル作成の迅速化、着氷解析機能の改善など図る:CAEニュース
アンシスは3Dモデリングソフトと航空機の着氷解析ソフトの新製品を提供開始。ANSYS SpaceClaim 2016はリバースエンジニアリングや3Dプリンティング向けモデル作成を迅速化する機能を追加した。
アンシスは2015年12月1日、3Dモデリングソフト新製品「ANSYS SpaceClaim 2016」(SpaceClaim 2016)と航空機の着氷解析ソフト新製品「ANSYS FENSAP-ICE」(FENSAP-ICE)および「ANSYS P-ICE Turbo」(FENSAP-ICE Turbo)の提供を開始した。
SpaceClaim 2016は複雑な形状作成をアシストする機能、リバースエンジニアリングや3Dプリンティング向けモデル作成を迅速化する機能を追加し、パフォーマンスを改善した。起動時間は従来バージョン比で2〜4倍に改善し、大規模モデルの読み込み・保存時間も大幅に高速化したとのことだ。
FENSAP-ICEとFENSAP-ICE Turboについてはターボ機械用流体力学シミュレーションソフトウェア「ANSYS CFX」との統合性の強化を図った。この機能では、例えばジェット機関内の氷形成について高精度な予測が実施でき、設計最適化と安全性の一層の向上を実現できるとしている。
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