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不審者を追う“目”は空から、「自律型小型飛行監視ロボット」が離陸
セコムが民間防犯用としては世界初(同社)となる、ドローンを利用した防犯サービス「セコムドローン」を提供開始した。
セコムが民間防犯用としては世界初(同社)という、ドローンを利用した防犯サービス「セコムドローン」を2015年12月11日に提供開始した。侵入などの異常を感知すると監視カメラとライトを搭載したドローンが対象へ接近して撮影、データをコールセンターに送信することで不審者(車)の追跡確保に役立てる。
同社は2012年に自律型小型飛行監視ロボットの試作機を公開するなど警備分野におけるドローンの活用について積極的な姿勢を見せており、2015年6月には航空法改正を受けてのサービス延期をアナウンスしていた。同年12月10日に改正航空法が施行されたことから、今回のサービス開始となった。
今回提供する「セコムドローン」はドローン単体で完結するものではなく、同社が提供するセキュリティシステムの一環という位置付け。施設内のセンサーで不審者などを検出するとその位置へドローンが向かい、対象を撮影する。撮影したデータは同社のコールセンターに送られ、必要に応じて対応員が向かうなどの措置が執られる。
セコムドローンの利用料金は月額5000円からで、ドローン発着のポート整備や制御部導入など工事料として80万円が必要となる(価格は同社セキュリティシステムならびレーザーセンサーによる外部監視システム導入済み契約先の場合)。
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