スマホ画面から組み込み機器を制御できる「スマートGUIサーバ」
パーソナルメディアが、スマートフォンなどのWebブラウザから組み込み機器を操作できる制御用ソフトウェア「スマートGUIサーバ」を発売する。
パーソナルメディアは2015年12月7日、スマートフォンなどのWebブラウザから組み込み機器を操作できる制御用ソフトウェア「スマートGUIサーバ」を開発、2016年2月1日より出荷開始すると発表した。
GUI操作できるスマートフォンからの制御情報を受け取り、センサー情報やHTML5によるGUI画面として出力できる制御用ソフトウェア。組み込み機器側での画面/GUI処理が不要であるた、機器の低コスト化や開発期間の短縮などを実現する。
構成としては機器/サーバ統合型と機器/サーバ独立型の2つが選択でき、前者はサーバ設置を必要としないために構成をシンプルにでき、後者は組み込み機器側の軽量化が可能だ。センサー情報取得用としてJavaScriptのライブラリが提供されている他、GUI記述用のサンプルも付属する。
HTML5ベースであるために端末の種類を問わずにGUI画面の表示が行え、「T2&μT2リファレンスキット」「μTeaboard 2.0」で動作するT-Kernel版や、Intel Edison/Intel Galileo 2で動作するLinux版も提供される。GUI記述用のHTML5によるWebアプリはいずれの構成でも動作するため、開発をLinux版で進め、製品実装をT-kernelで進めるといった開発工程を採用することもできる。
なお、「T2&μT2リファレンスキット」で動作するT-Kernel版は2016年2月1日から出荷開始するが「μTeaboard 2.0」で動作するT-Kernel版は2016年3月1日から出荷する。Linux版については要問い合わせとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Visual Studioでリアルタイム組み込み開発、パーソナルメディアが提供開始
パーソナルメディアが.NET Micro FrameworkにT-Kernelのリアルタイム制御機能を付加する「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」を販売開始した。Visual Studioを使ってのリアルタイム組み込み機器開発が可能になる。 - 隠し球「IoT-Engine」も登場、「2015 TRON Symposium」開催概要発表
トロンフォーラムは2015年12月9日より開催する「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」の概要を発表した。坂村教授からは“隠し球”の「IoT-Engine」も紹介された。 - 「IoTを適切に使うのは難しい」――東大 坂村健教授
TRONで知られる東京大学教授の坂村健氏は、「IoTが社会を変えられるかどうかの鍵はオープン性にあるが、同時に“適切な利用”を行うための高度な判断が求められる」と述べる。