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熟練技術者のスキルを8時間で獲得、ファナックが機械学習ロボットを披露産業用ロボット(1/2 ページ)

ファナックは「2015 国際ロボット展」で、Preferred Networks(PFN)と提携して開発している産業用ロボットへの機械学習の適用事例を披露した。機械学習により熟練技術者が数日間かかるティーチングの精度を、8時間で実現したという。

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 さまざまな産業への利用に注目が高まる機械学習技術。ファナックは2015年6月に機械学習を活用した産業用ロボット技術の高度化に向け、機械学習技術を持つベンチャー企業のPreferred Networks(PFN)と提携し技術開発を進めている(関連記事)。同年8月には資本提携を結んだ同社との開発成果を「2015 国際ロボット展」(2015年12月2〜5日、東京ビッグサイト)で早速披露した。


金属製の円柱のワークをピッキングするデモ。機械学習により、ティーチングなしてピッキング精度を向上した(クリックで拡大)

 展示したのはファナックの小型アームロボット「LR Mate 200iD」を使い、金属製の円柱型のワークを吸着してピッキングするデモンストレーション。ワークの検出にはファナックのバラ積みセンサー(3次元計測機)を利用している。

 今回のデモンストレーションでは、バラ積みセンサーで取得したワークの3次元画像のデータから、機械学習機がどのワークが取り出しやすいかを自動的に順序付けし、これに従ってロボットがピッキングを進める様子を披露した。ティーチングを施していない状態から、機械学習の活用によりピッキング成功率の推定精度を90%にまで高めたという。

システムの概要(左)。スムーズにワークを吸着して運ぶ様子を披露していた(右)(クリックで拡大)
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