トヨタの小型スポーツ「S-FR」にレーシングコンセプト、全高を1270mmに低減:東京オートサロン2016
トヨタ自動車は、カスタムカーの展示会「東京オートサロン2016」に、開発中の小型スポーツカー「S-FR」のレーシングコンセプト「TOYOTA S-FR Racing Concept」を出展する。
トヨタ自動車は2015年12月3日、カスタムカーの展示会「東京オートサロン2016」(2016年1月15〜17日、幕張メッセ)に、開発中の小型スポーツカー「S-FR」のレーシングコンセプト「TOYOTA S-FR Racing Concept」を出展すると発表した。この他、チューンアップスポーツカーブランド「G’s」のコンセプトカーとして、「VOXY G’s Concept」、「NOAH G’s Concept」なども披露する。
TOYOTA S-FR Racing Conceptは、同社が東京モーターショーに出展したS-FRをベースとするレーシングカーのコンセプトだ。大きく張り出したオーバーフェンダーや大胆なエアアウトレット(空気排出口)を備えたエンジンフードに加え、フロントアンダースポイラー、カナード、リヤスポイラーなどに炭素繊維強化樹脂製の大型エアロパーツを採用。サーキットで高いパフォーマンスを発揮するためのデザインを追求した。S-FRの丸みのあるシンプルなスタイルをベースにしながらも、よりスポーティなスタイルを実現しており「S-FRの新たな世界観を提案する」(同社)としている。
TOYOTA S-FR Racing Conceptの外形寸法は全長4100×全幅1735×全高1270mmで、ホイールベースは2480mm。S-FRは、全長3990×全幅1695×全高1320mm、ホイールベースは2480mmなので、全長110mm、全幅40mmの拡張を施しつつ、全高は50mm低減したことになる。まさにレーシングコンセプトだ。
VOXY G’s ConceptとNOAH G’s Conceptは、5ナンバーミニバンであるヴォクシー/ノアをトヨタ自動車自らがカスタムカーに仕上げた車両だ。“新スポーティミニバンの提案”をキーワードに、G’sブランドが持つ「走りの味」「クルマの楽しさ」を付与した。ミニバンを意識させない、「走りの楽しさ」「操る喜び」を追求した走りと上質な乗り心地を両立した。また、スポーティかつ個性的な外観や、走る気持ちを高揚させる室内空間を演出しているという。
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