Kintex Ultra Scale採用の4K8K開発プラットフォーム、東京エレクトロン デバイス
東京エレクトロン デバイスが、ザイリンクス「Kintex Ultra Scale」を採用した4K8K開発プラットフォームと各種拡張カードを販売開始した。
東京エレクトロン デバイスは2015年11月26日、「inrevium」ブランドの新製品として、4K8K映像機器の開発検証に用いる開発プラットフォームと各種拡張カードの販売を開始した。
いずれも現在のフルハイビジョン(FHD:1920×1080ピクセル)を上回る解像度を持つ4K(3840×2160ピクセル)および8K(7680×4320ピクセル)は2016年のリオ五輪、2020年の東京五輪に向けての実用化準備が進められている。しかし、FHDを上回る解像度やフレームレートの表示は大きな負荷となる。
同社の販売開始した開発プラットフォームは4K8K画像の処理やLSI開発評価に対応可能であり、高速トランシーバを利用したインタフェース評価環境としても利用できる。ベースボードはKintex UltraScale FPGAを搭載した8K対応の「TB-KU-060/115-ACDC8K」と、Artix-7 FPGAを搭載した4K対応の「TB-A7-200T-IMG」の2種類が用意され、別途用意される各種拡張カードを組み合わせることでさまざまな入出力に対応する。
拡張カードにはHDMI、HDMI 1.4、DisplayPort 1.2、12G SDI、V-by-One HS LVDS、QSFPモジュール、SMA TX/RX、3G/HD/SD SDIなどが用意される。なお、2種類のベースボードはいずれもザイリンクスのリファレンスデザインを採用しており、導入先の回路やIPの評価も迅速に可能だ。
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