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ヤマザキマザックがIoT対応スイッチを開発、シスコと協業し米国工場に導入:FAニュース
ヤマザキマザックは、米国シスコと協業し、通信環境を安全に提供するネットワークスイッチ「MAZAK SMARTBOX」を開発した。
ヤマザキマザックは2015年11月17日、製造業のデジタル化やスマートファクトリー化に対応するプラットフォームとして、米国シスコと共同でセキュリティを確保したネットワークスイッチ「MAZAK SMARTBOX(マザックスマートボックス)」を開発したことを発表した。
マザックスマートボックスは、工場内のネットワーク化を図る上で重要なサイバーセキュリティの問題を解決するため、通信環境を簡単かつ安全に提供するためのネットワークスイッチである。CNC工作機器とIoT対応の設備機器を安全に結ぶことができるようになる。
マザックスマートボックスは米国の製造業向けオープン通信規格「MTConnect(MT コネクト)」を通信プロトコルとして採用し、工作機械や設備機器とのネットワーク通信をMTコネクトで行うことにより、サイバー攻撃など内外からの不正なアクセスを遮断する。
また、MTコネクトに対応したソフトウェアを利用することで、同規格に対応した設備機器であればメーカーやモデルの新旧を問わず、稼働状況の可視化および分析を行い、工場全体の生産性の向上につなげるデータ活用などが可能になるという。
既にヤマザキマザックの米国現地法人マザックコーポレーション(米国ケンタッキー州フローレンス市)の工場内で先行導入を進めているという。さらに本社大口工場の「iSMART Factory」への導入も進めており、今後世界展開を行うとしている。
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