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「N-BOX」が2013年6月と同症状の不具合でリコール、今回はパドルシフト車のみエコカー技術

ホンダは、軽自動車「N-BOX」など計5車種のパドルシフト搭載車のリコールを国土交通省に提出した。不具合の結果、無段変速機のシャフトが壊れて走行不能になる恐れがある。同社は2013年6月に、同じ5車種で同様の事態が発生するリコールを提出しているが、今回のパドルシフト搭載車だけ発生する不具合の原因は見落としていた。

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 ホンダは2015年11月12日、軽自動車「N-BOX」「N-BOXカスタム」「N-BOX+」「N-BOX+カスタム」「N-ONE」、計5車種のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、パドルシフト搭載車に限られており、2011年12月〜2014年4月に製造した合計10万5351台。

 リコール原因は、パドルシフト搭載車のエンジンを制御するECU(電子制御ユニット)のプラグラムにあった。アクセルペダルから足を離した減速中、パドルシフト操作により2速から1速へ変速すると、無段変速機(CVT)のドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがある。この状態を繰り返すとシャフトが折損し、最悪の場合、走行不能となる恐れがあるという。

 市場での不具合発生件数は9件。市場からの情報で発見された。事故は発生していない。

 改善措置は、まず、対象車両の車載のサービス診断記録装置を使って、ドライブプーリーシャフトへの負荷状態を確認する。ドライブプーリーシャフトへの負荷状態が基準値以内の場合は、エンジン制御ECUを対策プログラムに書き換える。基準値を超えている場合には、CVTを新品と交換するとともに、エンジン制御ECUを対策プログラムに書き換える。

「N-BOX」など5車種の不具合発生箇所
「N-BOX」など5車種の不具合発生箇所(クリックで拡大) 出典:国土交通省

2013年6月にも約38万台を対象にリコール

 ホンダは2013年6月13日にも、今回と同じ「N-BOX」など5車種のリコールを提出している。対象は、2011年12月〜2013年5月に製造した合計38万4614台。

 リコールの原因は、CVTの油圧制御プログラムにあった。変速レバーを前進または後退位置に操作後、素早いアクセル操作を行うと、CVTのドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがある。この状態を繰り返すとシャフトが折損し走行不能となるおそれがあるというものだった。

 つまり今回と2013年6月のリコールは、原因は異なるものの、不具合に起因して発生する事態は、CVTのドライブプーリーシャフトが壊れて走行不能になるという点では同じだった。このため、パドルシフト搭載車特有の不具合を2年以上見過ごすことになったようだ。

 なお、CVTのドライブプーリーシャフトの耐久性不足が、これらのリコール原因ではいことも確認済みとしている。

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