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ヤマハ発動機が「新デザイン棟」を本社敷地内に新設、2016年末完成:車両デザイン
ヤマハ発動機は、同社グループにおけるデザイン司令塔として、製品デザインの開発と新たなイノベーションを生み出す先行デザイン研究の拠点となる「新デザイン棟」を本社(静岡県磐田市)敷地内に建設すると発表した。投資金額は約21億円。
ヤマハ発動機は2015年11月11日、同社グループにおけるデザイン司令塔として、製品デザインの開発と新たなイノベーションを生み出す先行デザイン研究の拠点となる「新デザイン棟」を本社(静岡県磐田市)敷地内に建設すると発表した。投資金額は約21億円。
新デザイン棟は、鉄骨造り地上5階建てで、延べ床面積は8633.53m2。現在、駐車場として用いているスペースに建設することになる。建屋内には、事務所スペースに加え、技術者とデザイナーが一緒にモデル創作を行う広々としたクレイ室や、バーチャルデザインによる効率的なイノベーション創出を可能とするデジタルデザイン開発設備など、最新のデザイン環境を備える計画。2016年1月に着工し、同年12月の完成を予定している。
同社は2012年1月、全社のデザイン機能強化を図る組織として「デザイン本部」を新設し、デザインによる企業価値向上を目指した活動を進めている。デザイン本部では、全世界における同社製品のデザインマネジメントとともに、先行デザイン開発の一環として実施したデザインコンセプトモデル「GEN」シリーズの発表、ヤマハとの合同デザインプロジェクト「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」「&Y(アンディ)」など、さまざまな活動に精力的に取り組んでいる。
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ヤマハとの合同デザインプロジェクト「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」による成果物。左から、ヤマハの二輪車「√(ルート)」、ヤマハ発動機のドラムス「RAIJIN(God of the Thunder)」、ヤマハの電動アシスト自転車「O±O(オープラスマイナスオー)」、ヤマハ発動機のマリンバ「FUJIN(God of the Wind)」(クリックで拡大) 出典:ヤマハ発動機
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