128Tバイト書き込み保証の産業用メモリ、サンディスクが発売
サンディスクが128Tバイトの書き込みを保証する産業用フラッシュメモリを発売する。SD/microSDとe.MMCを用意し、拡大するインダストリアルIoT市場に向けて投入する。
サンディスクは2015年11月12日、産業用NAND型フラッシュメモリ「SanDisk Industrial」シリーズの提供を開始したと発表した。SD/microSDとe.MMCの組み込み用を用意し、いずれも128Tバイトの書き込みを保証する高耐久性が特徴だ。
耐環境温度の違いによって「Industrial XT」と「Industrial」の2シリーズが用意されており、「Industrial XT」は−40〜85度、「Industrial」は−25度〜85度の環境温度変化に耐える。
SDメモリーカードは「Industrial XT」「Industrial」、microSDは「Industrial」をラインアップ、容量は8/16/32/64Gバイトの4バリエーションを持つ。組み込み用のe.MMCは「Industrial XT」「Industrial」およびEUDA対応のIndustrialが用意されており、EUDA対応のIndustrialのみインタフェースにe.MMC 4.41+を採用する(他のe.MMC製品はe.MMC 4.51+HS200)。容量は4/8/16/32/64Gバイト。
組み込み用のe.MMCについては、シーケンシャルライト30Mバイト/秒およびシーケンシャルリード120Mバイト/秒の最大速度を持ち、電源瞬断への耐性も持ち合わせる。同社はウエハ製造から製品組み立て、テスト及び分析までも自社でまかなう垂直統合型ビジネスを展開しており、「インダストリアルIoTの分野でも高い信頼性を長期間、提供する」(同社プロダクト マーケティング ディレクター ラッセル・ルーベン氏)としている。
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