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ESP8266を使って、Webブラウザ経由でマイコンを制御するWi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(5)(4/4 ページ)

今回はESP8266とマイコンの組み合わせでHTTPサーバに挑戦します。これによりWebブラウザから、マイコンの制御が可能となります。

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動作確認

 それでは起動時のログを見ながら動作を追っていきましょう。

AT+CIPMUX=1
OK
AT+CIPSERVER=1,8888
no change
OK
起動時のログ

 これはESP8266起動時、マルチアクセスモードに設定しTCPサーバをポート8888番で立ち上げている初期設定のログです。プログラムリストでいうところの10行目までの設定です。これらはESP8266側の不揮発メモリに残っているようです。これらの設定は一度行えば2回目からは必要ないコードかもしれません。このあたりを厳密に制御したい場合は“at command esp8266”などのキーワードで検索すれば必要な情報を容易に入手できます。

 ここでESP8266をAPモードにして立ち上げた後、PCのWebブラウザを立ち上げ、アドレスバーに192.168.4.1:8888/LED=OFFと入力します(ESP8266をAPモードにする方法は連載の第2回「ESP8266を宅内Wi-Fiにぶら下げるATコマンド実例 」を参照ください)。


「192.168.4.1:8888/LED=OFF」と入力

 入力した「192.168.4.1」はESP8266のIPアドレスです。続く:8888はサーバのポート番号です。スラッシュ以下がマイコンが解釈するコマンドです。LED=OFFはマイコンに接続されたLEDを消灯させるコマンドとなります。Webブラウザの画面にはHello worldの文字が表示されます。

 次のリストは、Webブラウザのアドレスバーに192.168.4.1:8888/LED=OFFと入力した時のログです。

192.168.4.1:8888/LED=OFFと入力した時のログ
192.168.4.1:8888/LED=OFF と入力した時のログ

 赤枠に囲まれた文字列のLED=OFFに反応して、マイコンに接続されたLEDは消灯し、その後、+IPDに反応してブラウザーの画面には「Hello world」と表示されます。

もう1つ、次のリストはアドレスバーに192.168.4.1:8888/LED=ONと入力された場合のログです。赤枠のLED=ONを解釈してマイコンに接続されたLEDを点灯にさせ、その後、前の例と同様にWebブラウザにはHello worldが表示されます。

192.168.4.1:8888/LED=ONと入力した時のログ
192.168.4.1:8888/LED=ON と入力した時のログ

おわりに

 今回はWebブラウザからの操作で、発光ダイオードを制御する方法を紹介しました。想像より簡単に、Webブラウザからリモートデバイスを制御できることがお分かり頂けたかと思います。次回は今回とは逆にリモートにつながったセンサーの値やスイッチの状態をWebブラウザで確認するプログラムに挑戦してみたいと思います。お楽しみに。

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