3Dフィギュア作成が可能な省スペース全身撮影用3Dスキャナ:3Dプリンタニュース
武藤工業は、全身撮影用3Dスキャナ「MUTOH 3D PhotoScan System MS-2000N」の販売を2015年11月2日より開始すると発表した。
MUTOHホールディングス傘下の武藤工業は2015年10月30日、全身撮影用3Dスキャナ「MUTOH 3D PhotoScan System MS-2000N」(以下、MS-2000N)の販売を、同年11月2日より開始すると発表した。
MS-2000Nは、人物を対象とした全身3Dフィギュア作成に対応した3Dスキャナ。4台の高画質デジタル一眼レフカメラ「ニコン D5300(18-55VRレンズセット)」を用いた撮影装置と回転テーブルで構成され、省スペースかつ低価格でありながら、短時間での高画質撮影を可能とする。
同社が独自開発した同時シャッターユニットで撮影装置をコントロール。回転テーブルに乗った人物の全周囲を、およそ30秒で100枚以上撮影して高品質な3Dデータを作成するという。また、撮影に必要な照明については、同社グループ会社のフラット導光板LED照明を採用することで、ムラのない均一なライティングを実現しているとのこと。
本体サイズは、380×1040×2420mm。回転テーブルは直径450mmで、高さ160mmとコンパクト。一式で2×1mのスペースがあれば設置可能だという。撮影可能な被写体は、重量100kg、高さ50〜200cm、直径90cmに収まる範囲となる。なお外装フレームは上下分割可能な軽量アルミフレームを採用。イベント会場への移動や設置も手軽に行えるとしている。
撮影機材一式の販売価格(税別)は180万円。モデリング/レタッチソフトウェアが付属した標準仕様PCの販売価格(同)は120万円となる(運送・設置、技術支援料は別途)。フィギュア製作会社、結婚式場、撮影スタジオ、各種イベント会場、レンタル業者などへの販売を見込み、初年度で50台の販売目標を掲げている。
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