C・ロナウドが3Dプリンティング技術とハリウッドのSFX技術で等身大クローンに!?:世界最高峰のカラダを再現(1/2 ページ)
ストラタシス・ジャパンは、美容機器メーカーのMTGが展開する「BODY REVOLUTION PROJECT」でイメージキャラクターを務めるクリスティアーノ・ロナウド選手の等身大サイバークローンを、米Legacy Effectsと共同製作したことを発表した。
ストラタシス・ジャパンは2015年7月8日、美容機器メーカーのMTGが展開する「BODY REVOLUTION PROJECT」でイメージキャラクターを務めるクリスティアーノ・ロナウド選手の等身大サイバークローンを、米ハリウッドの特撮工房Legacy Effectsと共同製作したことを発表。同日、MTGの新製品ウェアラブルトレーニングギア「SIXPAD」のPRのために来日したロナウド選手の前で、等身大サイバークローンを初公開した。
今回の製作について、ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長 片山浩晶氏は、「2015年1月ごろ、MTGから3Dプリンティング技術を活用して新製品やロナウド選手の魅力を伝えたいと声が掛かり、以前より付き合いのあったLegacy Effectsに協力を要請。われわれの3Dプリンティング技術と、Legacy EffectsのSFX技術の融合により、わずか4カ月でロナウド選手のサイバークローンを実現することができた」と語る。
同年2月末に、ストラタシスとLegacy Effectsのスタッフがスペイン・マドリードに赴き、テレビCM撮影中のロナウド選手に40分間だけ時間をもらい、全身を3Dスキャンしたのだという。その際、用いられたのが110台のデジタル一眼レフカメラを用いた3Dスキャンシステムだ。スキャン作業自体は10〜15分程度で完了し、残りの時間で顔の細部や髪の生え際などの採寸を手作業で行ったという。
そして、ロナウド選手の頭部の3Dスキャンデータを、ストラタシスの高精細マルチマテリアル3Dプリンタ「Objet500 Connex3」で造形し、頭部のマスターモデルを製作した。「人間の全身の中で、最も情報量の多いパーツが頭部だ。高解像度の3Dスキャンデータを高精細に再現するためには、Objet500 Connex3での造形が不可欠だった」(ストラタシス)。
こうして完成した頭部のマスターモデルを基に、Legacy Effectsのアーティストらが皮膚のしわや手作業で採寸した詳細情報を付加したクレイモデルを製作。今度は、このクレイモデルから型取りを行い、最終のクレイモデルを完成させたという。
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