Wi-Fi機能だけじゃない! 新型プリントヘッド搭載「ダヴィンチ Jr. 1.0w」:3Dプリンタニュース
XYZプリンティングジャパンは、Wi-Fi機能を搭載したパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0w」の販売を2015年10月30日より開始する。販売価格(税込)は5万9800円。
台湾New Kinpo Group傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパンは2015年10月27日、Wi-Fi機能を搭載したパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0w」の販売を同年10月30日より開始すると発表した。販売価格(税込)は、5万9800円である。
同製品は、FDM(熱溶解積層)方式の小型パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. シリーズ」の新製品で、従来機種「ダヴィンチ Jr. 1.0」と同じ筺体サイズ(420×430×380mm)でありながら、新たにWi-Fi機能を搭載。無線LAN環境があればPCと直接USBケーブルで接続することなくワイヤレスで利用できるため、設置場所の自由度が増し、利便性がさらに向上するという。
また、タブレット端末(iOS/Android)からの操作にも対応。同製品と同じネットワーク環境下であれば、専用アプリ「XYZprinting App」を用いて3Dプリンタの操作が行える他、同社「XYZギャラリー」からダウンロードした3Dデータを直接出力することも可能だという。
インタフェースは、新たに追加されたWi-Fiの他、従来のUSBポート、SDメモリーカードスロットも備える。
3Dプリント性能に関しては、ダヴィンチ Jr. 1.0と同等で、使用できる素材も同じくPLA樹脂のみとなる。シングルヘッドで、最大造形サイズは150×150×150mm、積層ピッチは0.1、0.2、0.3、0.4mmから選択可能となる(関連記事:一家に1台を実現する!? 4万円台の3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0」登場)。
なお、昨日発表された「XYZprinting ハンドヘルド 3Dスキャナー」をバンドルした特別パック「ダヴィンチ Jr. 1.0w スキャナーパック」の提供も同年11月10日より開始する(2016年1月15日まで)。こちらの販売価格(税込)は7万4800円である(関連記事:ハンディタイプの小型「3Dスキャナ」が2万2800円で登場!)。
従来機との価格差1万円――Wi-Fi機能の他にも!?
従来機のダヴィンチ Jr. 1.0の販売価格(税込)は4万9800円なので、価格差1万円でWi-Fi機能を搭載した新モデルが購入できるわけだが、さらに造形精度を高めるための機能改善が施されている。
実は、プリントヘッドモジュールが、ダヴィンチ Jr. 1.0に搭載されているものから新型のものへと置き換わっているのだ。新型のプリントヘッドモジュールには、エクストルーダの横に造形テーブルの水平を検知するためのスイッチセンサーが搭載されており、ダヴィンチ Jr. 1.0wから新たに追加された操作メニュー[キャリブレーション]を実行することができる(従来機の校正メニューは[Zオフセット]しかない)。
このキャリブレーションを実行すると、造形テーブル上の9箇所をスイッチセンサーで測定して、造形テーブルの水平状態を3Dプリンタ内部に保持。PC側から受け取った3Dデータを出力する際、キャリブレーション時に保持した造形テーブルの水平情報(ゆがみ)を基に、3Dプリンタ本体側で補正を掛けて3Dデータを出力できるという(関連記事:CEATEC 2015 1人1台「3Dスキャナ」の時代に!? 3万円を切るパーソナル3Dスキャナ年内発売予定)。
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