ニュース
iPhoneやWebブラウザからも使用可能 最新MATLABの進化:MATLAB/Simulink(2/2 ページ)
MathWorks Japanは記者説明会で、使用ハードルの高い「MATLAB」をさまざまな現場で使えるよう、改良を進めていると発表した。解析ツールとして高く評価されているMATLABだが、同社ではさらなる普及を目指し「どこでもMATLAB」などの新機軸を推進していく。
R2015bで強化した新機能
ルリエ氏は最後に、戦略を包括するまとめとして「プラットフォームの拡張と機能」について解説した。2015年9月にリリースしたR2015bでは、アドオンエクスプローラーが新たに追加され、およそ90の種類があるマスワークス公式のアドオンと、コミュニティーでオーサリングされているアドオンを検索することが可能になった。自らコードを書かずとも、エクスプローラーでアドオン検索をかければ問題を解決することができるという。
さらに、可視化という観点からも機能拡張を行い、データをグラフ表示で閲覧することができるようになった。ハードウェアのサポートも広げており、「Raspberry Pi 2」やiOSのセンサー、「Beagle Bone Black」に対応した。
「MATLABは誰でも容易に利用でき、どこでも使うことができる。さらなるアップデートの開発も進行中だ。われわれの製品で、IoTや自動運転、新しい金融の仕組みなど、新しいトレンドをツールで加速する手伝いをしていきたい」(ルリエ氏)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トヨタとデンソーが「MATLAB/Simulink」を最新バージョンの「R2015a」に移行
MathWorks Japanは、同社のモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」のユーザーであるトヨタ自動車とデンソーが、量産開発に適用しているバージョンを「R2010b」から「R2015a」に移行すると発表した。 - 「ステアバイワイヤ」を実装、レゴマインドストームで学ぶモデルベース開発
「MATLAB/Simulink」を提供するMathWorks Japanが理工学系の学生を対象にワークショップを行った。学生たちはレゴマインドストームを使って、日産の「ステアバイワイヤ」の簡易版を再現。1日かけてモデルベース開発の基礎を学んだ。 - 「トレンドは追わない。長期的な変革に寄り添っていく」――MathWorksが「R2014b」の新機能を説明
The MathWorksはユーザーカンファレンス「MATLAB EXPO 2014 JAPAN」の開催にあわせ、MATLAB/Simulinkの最新バージョン「リリース2014b」の新機能に関する説明会を開催した。