クルマ好きの学生たちの「悲喜こもごも」:車を愛すコンサルタントの学生フォーミュラレポ2015(2)(2/8 ページ)
車とバイクが大好きなモノづくりコンサルタント 関さんの「全日本学生フォーミュラ大会」取材レポート! 今回は各チームのピットにお邪魔して、いろいろな話を聞きました。
成蹊大学(Seikei Formula Team)
続いては、ボディカラー、ユニフォーム、そしてプレゼンテーションパネルを鮮やかなブルーで統一した成蹊大学のピットにお邪魔して、プロジェクトリーダーの甲斐貴子さんにお話を伺いました。
S 今回の成績は全体を通してどうでしたか?
甲斐さん(以下K) メンバーの頑張りで、コスト審査とデザイン審査で9位に入ることが出来ました。動的審査も前回よりは順位を上げられたので、審査結果が待ち遠しいです。
S では、今回30番のゼッケンが、次回はもっと若くなりそうですね。チームマネジメントで苦労することはどんなところかなぁ?
K 私たちのチームは卒業研究として取り組んでいるので、4年生は就職活動との両立をしなくてはならず、ミーティングの日程決めに苦労し、作業納期のスケジューリングなどがなかなか大変です。
S メンバーは何人くらいいるの?
K 卒業研究のテーマとしている4年生が13人を含め、合計で35人です。
S 結構多いですね。多ければ多いほどマネジメントが大変でしょう? 全然出て来ないヤツがいたり……。
K おっしゃる通りですね、収拾がつかなくなっちゃいます(笑)。
S マシンの特徴を教えてください。
K 「基本に忠実に作る」というコンセプトです。エアロデバイスなどは付けずにオーソドックスなマシン造りをしています。
S エンデュランスの結果はどうでしたか?
K ちゃんと完走して、その後の騒音検査も余裕でクリアしたので、完走賞がもらえたらいいなって思っています。
S 学生フォーミュラの活動は楽しい?
K 楽しいですよ! はしゃいじゃう感じで、マシンを造っている時も楽しいですし、エンデュランスを完走したときの達成感は何ともいえないですね。
S 達成感って大事ですよね。メンバーのモチベーションが一段と上がるでしょ?
K はい、楽しくマシンを造って、しっかり結果を出して達成感を得られました。「楽しさの具現化」が今回のマシンのコンセプトだったので、それを実現できたと思っています。
S どうもありがとうございました。
工業大学出身の筆者の感覚では、成蹊大学というと「文系」のイメージが強かったのですが……、同校 理工学部システムデザイン学科のメンバーを中心に堅実なマシン造りをしていました。エンデュランス競技の順位は見事10位、総合順位は11位と、惜しくもベスト10入りは逃しましたが、前回の30位から、予想通りのジャンプアップです。次回はシングルゼッケン獲得を目指しての参戦ですね!
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