ニュース
50番主軸搭載の横形マシニングセンタを発表、量産部品加工ラインに対応:FAニュース
ヤマザキマザックは、50番主軸を搭載した横形マシニングセンタ「HCN-5000/50」を発表した。40番主軸と同等の高加減速を備えながら、アルミダイキャストや鋳鉄の中小物部品を大径フライスで加工できる。
ヤマザキマザックは2015年9月10日、50番主軸を搭載した横形マシニングセンタ「HCN-5000/50」を発表した。イタリア・ミラノで10月5日から開催される、欧州国際工作機械見本市(EMO MILANO)に出展する予定だ。
HCN-5000/50は、新たに開発された50番主軸を搭載している。「HCN」シリーズの40番主軸機「HCN-5000」と同等のフロアスペースに抑えたことで、自動車産業などの量産部品加工ラインの構築を容易にした。
主軸には、低慣性な構造設計を採用。40番主軸と同等の高加減速を備えながら、アルミダイキャストや鋳鉄の中小物部品を大径フライスで加工できる。また、独自の自動化システム「モジュラテックシステム」と組み合わせることで、長時間の無人運転が可能。システム導入後も、生産量に応じて簡単に増設できる。
テーブル上面のフロアからの高さは40番仕様と同一のため、40番と50番の両機種混成による加工ライン構築も可能。テーブルは、通常の2パレットチェンジャ仕様HCN-5000/50に加え、量産加工ライン用のシングルテーブル仕様「HCN-5000/50S」もあり、加工用途に合わせて選択できる。同社の対話型CNC装置「MAZATROL SmoothC」も搭載した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化
「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」で大きな見どころの1つとなったのが、工作機械と金属3Dプリンタの複合機だ。金属を「足す」3Dプリンタと金属を「引く」切削加工機が組み合わさることでモノづくり現場にどういう価値をもたらすのだろうか。 - 「はやい」だけではダメ! 今までにないものを作ってこそ3Dプリンタは意味がある
工作機械と関連製品/技術の展示会「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」の基調講演として東京大学 生産技術研究所 教授の新野俊樹氏が登壇。「Additive Manufacturingを核にした新しいモノづくり――3Dプリンタの未来像」をテーマに付加製造技術の発展の歴史と今後の課題について語った。 - ヤマザキマザック、金属3Dプリンタに参入――積層と切削を統合した加工機を発表
INTEGREX i AM は、旋削とマシニングによる複合加工と3次元積層造形を統合した加工機。レーザーで溶融した金属の粉末を積層した後、切削加工を施し部品を作り上げることが可能だ。 - 積層造形や「摩擦撹拌接合」で異種金属を接合する工作機械――ヤマザキマザック
ヤマザキマザックは「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」において、新CNC装置「MAZATROL SmoothX」や世界初となる新技術を採用した次世代複合加工機を含む、最新鋭の工作機とレーザー加工機などを出展した。 - 積層造形や「摩擦撹拌接合」で異種金属を接合する工作機械――ヤマザキマザック
ヤマザキマザックは「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」において、新CNC装置「MAZATROL SmoothX」や世界初となる新技術を採用した次世代複合加工機を含む、最新鋭の工作機とレーザー加工機などを出展した。