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デジタル革新に挑む富士通、新たなIoT基盤や人工知能も製造ITニュース(2/2 ページ)

富士通はクラウド、モバイル、ビッグデータ、IoTなど、先端技術を実装した新デジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」を発表。新技術を投入したIoT基盤など、複数の新サービスを公開した。

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処理リソースを最適に制御する新機能を搭載

 IoTプラットフォームであるFUJITSU Cloud Service IoT Platformは、多様なセンサーデータを収集・活用するクラウドサービス「IoT Platform」に、新たに「ダイナミックリソースコントローラー」機能を追加した。

 ダイナミックリソースコントローラーは、広域ネットワーク上に配置されたデータ処理を行う全てのリソースを自動的に制御し、利用環境の変化に応じてデータの処理をエッジデバイスで行うのか、クラウド側で行うのかを最適にコントロールできる。最適な処理を高速で計算するアルゴリズムなど、富士通が開発した世界初(同社)の独自技術を組み込んでおり、大規模なIoTシステムにおける突発的な通信量の増加など、IoT特有の課題に都度対処する必要がなく、安定してリアルタイムなサービスを提供できるという。


FUJITSU Cloud Service IoT Platformの概要(クリックで拡大)出典:富士通

 FUJITSU Cloud Service IoT Platformは2016年2月29日から提供開始予定。販売価格(税別)は初期費用5万円、サービス利用料が月額5万円からとなっている。また、同サービスについても、富士通 島根工場などにおいて社内実践を行ったノウハウを活用しているという。

「Meta Arc」を富士通の次世代プラットフォームに

 今回富士通が発表した新ブランドとなるMetaArcは、同社の新たな中核商品となる。同社 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長を務める阪井洋之氏は、「MetaArcは次世代のプラットフォームになる製品。われわれとしても社内に大号令をかけてこの製品を取り扱っていく。組織や企業、業界などの枠を超え、人、モノ、情報をつないで、顧客企業とともにビジネスのデジタル革新を進めていく」と意気込む。


富士通 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之氏

 富士通はクラウド関連ビジネスの売り上げを、2014年度の2400億円から2017年度には4000億円に拡大していく方針だ。今後も社内実践を通じてMetaArcの機能改善や品質向上に取り組むとともに、同製品をグローバルなプラットフォームとして位置付け、欧州、米国、アジア、オセアニアにも順次展開していくとしている。

 また人工知能(AI)分野にも注力していく。今後デジタル革新をさらに高度化する「AIエンジン(仮称)」を順次提供し、さらに富士通のAIに関する取り組みを2015年11月に発表するとしている。

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