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嗅覚センサーの業界標準を目指す「MSSアライアンス」:センシング
物質・材料研究機構(NIMS)らが嗅覚センサー「MSS(Membrane-type Surface stress Sensor:膜型表面応力センサー)」の普及を目指す「MSSアライアンス」を発足した。
物質・材料研究機構(NIMS)らは2015年9月29日、嗅覚センサー「MSS(Membrane-type Surface stress Sensor:膜型表面応力センサー)」の普及を目指す「MSSアライアンス」を発足したと発表した。
MSSはNIMSらが2011年に開発したセンサー素子で、感応膜にガス分子が吸着することで生じたゆがみを電気的に検知する。カンチレバー式と異なりレーザー光を必要としないために小型化が可能であり、その感度も既存方式に比べて高い。有機無機問わずさまざまな周期を判別でき、シリコン製であるために大量生産にも向く。
NIMSではMSSの実用化と普及を目指した協議を続けてきたが、結果として産官学共同のアライアンス構築となった。アライアンス発足時の参加はNIMSのほか、京セラ、大阪大学、NEC、住友精化、NanoWorld AGの計6機関でスタートするが、将来的には他の企業/機関の参加も可能な方向で発展させていくとしている。
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