「Apple Watch」など話題性のある製品の発売や、スポーツやヘルスケア向けの製品が数多く登場するなど、ウェアラブル端末の認知度が高まってきたように思います。ウェアラブル端末といってもApple Watchのような時計型やリストバンド型、「Google Glass」のようなメガネ型、さらには指輪型などさまざまな種類の製品が登場しています。
B2C向け製品の話題が目立つウェアラブル端末ですが、最近では生産や保守作業の現場といったB2B用途での利用にも注目が集まっています。中でも複数の企業がB2B向けとして開発に注力しているウェアラブル端末がメガネ型、いわゆるスマートグラスです。最近ではGoogleが個人向け販売を中止したGoogle Glassを、今度は工場や病院での使用を想定した「Enterprise Edition」として開発を進めているという報道もありました。
製造業向けの展示会でも、保守作業などへのスマートグラスの活用を提案するブースを多く見かけます。日本でも全てが“B2B向け”ではないですが、ソニー、富士電機、東芝、セイコーエプソンなど多くの企業がスマートグラスの開発を進めています。しかしなぜこうした作業現場向けのウェアラブル端末として、スマートグラスが最適だといわれているのでしょうか。作業内容の確認するだけであればタブレット端末でも可能です。
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