「仕事内容」重視か「給与」重視かで、転職後のやりがいの有無に影響:キャリアニュース
エン・ジャパンが求人情報サイト「エン転職」を利用する転職希望者8156人を対象にした調査結果を発表。約半数が仕事にやりがいを感じていない中、転職でやりがいのある仕事に就くために重視すべき点を伝えている。
転職希望者の約半数は仕事にやりがいを感じておらず、仕事選びの際に何を重視したかでやりがいを感じられるかが決まってくる――。エン・ジャパンが2015年7月17日に発表した「仕事のやりがい」についてのアンケート調査で明らかになった。
同調査の対象は、求人情報サイト「エン転職」を利用している転職希望者8156人。「仕事のやりがいを感じていますか」と尋ねたところ、48%が「いいえ」と答えた。一方、「はい」と答えた人は39%にとどまっている。
やりがいを感じていると答えた人が最も多く挙げた「やりがいを感じる瞬間」は、「お礼や感謝の言葉をもらったとき」(61%)だった。次いで、「ひとつの仕事をやり遂げたとき」(45%)、「責任のある仕事を任されたとき」(43%)、「目標を達成したとき」(43%)、「自分の成長を感じたとき」(37%)となった。
職種によって最もやりがいを感じる瞬間は異なるようだ。「販売・サービス系」(81%)、「専門サービス系(医療、福祉、教育、ブライダル)」(75%)、「公務員、団体職員、その他」(70%)などでは、「お礼や感謝の言葉をもらったとき」が他の選択肢を大きく超えて票を集めた。
一方、「技術系」(56%)や「施設・設備管理、技能工、運輸・物流系」(50%)では「ひとつの仕事をやり遂げたとき」、「企画・事務・管理系」では「責任ある仕事を任されたとき」(52%)、「クリエイティブ系」では「自分の成長を感じたとき」(57%)に一番やりがいを感じていた。
仕事にやりがいを感じている人と、感じていない人の違いはどこにあるのだろうか。「転職先を決める際に重視したこと」を質問したところ、やりがいを感じている人は、半数以上が「自分がやりたい仕事かどうか」(60%)、「自分の経験や知識が活かせるかどうか」(53%)といった点を重視し、仕事内容そのものに興味・関心を向けていたことが明らかになった。
それに対し、仕事にやりがいを感じていない人では、転職時に「給与額」(48%)、「勤務地」(47%)が重視されており、「自分の経験や知識が活かせるかどうか」(47%)、「自分がやりたい仕事かどうか」(45%)は半数を下回っていたことが分かった。
こうした結果を受けて、同調査では「転職後のやりがいには、仕事選びの際に何を重視するかが大きく関わってくる」と分析している。
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