東京でやるから意味がある! モノづくりの未来を発信する拠点が表参道に登場:Pop-Up Gallery Tokyo(1/2 ページ)
オートデスクは、「The Future of Making Things 〜創造の未来〜」をテーマに、未来のモノづくりの在り方やその可能性を体感できる期間限定ギャラリー「Pop-Up Gallery Tokyo」を開催する。
オートデスクは、未来のモノづくりの在り方やその可能性を体感できる期間限定ギャラリー「Pop-Up Gallery Tokyo」を、表参道駅近くにあるBA-TSU ART GALLERYで開催すると発表した。「The Future of Making Things 〜創造の未来〜」をテーマに、3次元ツールを活用した先進事例や各種イベントなどを開催するという。
Pop-Up Gallery Tokyoのメインターゲットは、デザインやアート、テクノロジーに興味のある20〜30代の男女で、開催期間は2015年10月23日〜11月8日までの17日間。12〜18時までがギャラリースペースの一般公開時間で、19時からが連日開催される特別イベントの時間となる。また期間中、家族でも楽しめるファミリーデーなども開催される予定だという。
Pop-Up Gallery Tokyoの企画責任者の1人である同社 マーケティング担当 上級副社長のAndrew Anagnost(アンドリュー・アナグノスト)氏は、「オートデスクとして、先進的なモノの作り方を実践している顧客事例をきちんと発信し、将来の製造の在り方や姿を、業界や企業の垣根を越えて広く啓蒙(けいもう)していきたい」と語る。
先進的な顧客事例を展示する「Autodesk Gallery」
こうした考えの下、同社米サンフランシスコ事務所では、先進的な顧客事例などを展示する「Autodesk Gallery」を常設している。今回、東京で開催が決定したPop-Up Galleryは、このAutodesk Galleryの“期間限定サテライトギャラリー”という位置付けであり、サテライト開催は仏パリに続く2都市目となる。
「サンフランシスコに常設しているAutodesk Galleryでは、一般向けイベントや教育機関向けイベント、顧客向けブリーフィングなどを多数開催している。また毎月、ユーザーコミュニティーを対象とした『Design Night』というイベントなども行っており、2014年度の年間一般来場者数は6473人にも上る」(アナグノスト氏)。
パリで行われた最初の期間限定サテライトギャラリーでは、Autodesk Galleryに習い、先進事例の展示の他、3Dボディスキャンスタジオや実際に手を動かしてモノづくりを楽しめるメイカースペースも設置したという。「次世代のデザイナー/エンジニアへの教育の一環として、3Dプリンタやレーザーカッターなどを活用したプログラムも用意。デジタルファブリケーションツールで何が作れるのか、どんなことができるのかを子どもから大人まで体験してもらう内容だった」とアナグノスト氏は説明する。パリのギャラリーでは約10日間の開催で、約5300人が来場。学生からビジネスマン、家族連れと幅広い層が来場し、多くの現地メディアにも取り上げられたという。
東京で開催することを重視
実は、今回のPop-Up Galleryの候補地について、東京よりも先に名前が挙がっていたのが独ベルリンだったという。これに対し、アナグノスト氏は「製品開発や建築市場において、日本は最も重要なポジションである。だからこそ、今のタイミングできちんと未来のモノづくりの在り方、考え方を日本市場に理解してもらう必要がある」と関係者を説得し、東京開催を実現した。
Pop-Up Gallery Tokyoでは、20〜30代の男女をメインターゲットに据えているが、「将来のモノづくりを担う子供たちが楽しめる企画も用意している。モノづくりのワクワク感やインスピレーションを多くの子どもたちに感じてもらいたい」とアナグノスト氏は説明する。
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