眠った技術がみんなのアイデアで新規事業に大変身:オープンイノベーション(1/2 ページ)
富士通SSL、富士通総研、AIZACの3社は、新たな商品開発や事業創出を具体化するプラットフォーム「クラウデッド・イノベーションフィールド」の構築を発表。この仕組みの活用の第1弾として、和歌山大学 天野敏之 准教授が開発した「プロジェクタとカメラを用いた見かけの操作技術」のビジネス化に向けたアイデアコンテストを実施する。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)、富士通総研、AIZACの3社は、新たな商品開発や事業創出を具体化するプラットフォーム「クラウデッド・イノベーションフィールド」の構築を発表した。プロジェクトの第1弾として、和歌山大学 天野敏之 准教授が開発した「プロジェクタとカメラを用いた見かけの操作技術」のビジネス化に向けたアイデアコンテストを実施する。
実施に先立ちAIZACの運営するクラウドファンディングサイト「MONOFunding(モノファンディング)」上で、2015年7月1日からアイデアの公募を開始している。
「クラウデッド・イノベーションフィールド」とは?
大学や企業の研究室で生み出されても、実際に市場に応用されないままとなっている要素技術は多い。そこで産学共同によるソリューションビジネス事業を手掛ける富士通SSL、コンサルティングを提供する富士通総研、クラウドファンディングサイトを運営するAIZACの3社が協力。こうした要素技術のビジネス化に向け、クラウドファンディングやクラウドソーシングなどを活用したオープンイノベーションの実現を目指して構築したのがクラウデッド・イノベーションフィールドだ。
クラウデッド・イノベーションフィールドは、2つのクラウド活動と3つの場から構成される事業創出プラットフォーム。事業オーナー、アイデア保有者、技術所有者を「ひらめき創出」「市場評価」「事業検証」の3つの「場」でつなぐ。そしてこれらをアイデア面支援するクラウドソーシング、資金面を支援するクラウドファンディングを連続的活用することでオープンイノベーションの実現を目指す。各「場」では、ビジネス企画、市場性・事業性測定・資金調達、ICT適用・システム開発の支援を行う。
クラウデッド・イノベーションフィールドは、事業創出のプラットフォームとしてアイデアの公募および震災にクラウドファンディングを活用している点が特徴となる。不特定多数から客観的な評価によりそのアイデアの市場性を測れるといったクラウドファンディングのを生かしていくという。アイデアコンテストでは、主催側の評価だけでなくTwitterやFacebookなどのSNSを利用して一般ユーザーからの声を取り込み、公平性の高いコンテストの実現を目指すとしている。
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