検索
ニュース

エンジン燃料噴射や細胞崩壊を撮影できるISO16000の超速度ビデオカメラ

島津製作所がISO16000の超高感度と1000万コマ/秒の超高速に対応したビデオカメラを発売する。ISO16000の超高感度撮影が可能になったことで、エンジン燃料噴射や細胞崩壊など微細領域の観察が可能となった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 島津製作所は2015年7月16日、ISO16000の超高感度撮影と1000万コマ/秒の超高速撮影に対応した超速度ビデオカメラ「Hyper HPV-X2」を同日より販売開始すると発表した。価格は2900万円(ソフトウェア込み、税別)。

 高感度と超高速の撮影によって、自動車エンジンの燃料噴射やプリンタのインク吐出、細胞と微細カプセルの作用など、これまで撮影が難したかった現象の観察が可能になる。

photo
高速度ビデオカメラ「Hyper Vision HPV-X2」

 同社超高速ビデオカメラは既存「Hyper HPV-X」でも1000万コマ/秒の超高速撮影が可能であったが、微細な領域での観察では顕微鏡などとの組み合わせが必要となるため、わずかな光量で撮影できる高感度性能が求められていた。

 新製品では東北大学 須川成利教授とCMOSセンサー「FTCMOS2」を共同開発、撮影速度や記録コマ数、画素数などは既存製品と変わらず、既存製品比約6倍の光感度を実現した。ISO感度は最高ISO 16000で、これは最高撮影速度が100万コマ/秒以上かつ解像度がQVGA(320×240ピクセル)以上の高速度ビデオカメラでは「世界最高クラス」(同社)だという。

 本製品を2台同期させて撮影する同期撮影機能も備えており、被写体を2方向から観察する他、市販の画像解析ソフトウェアを利用すれば変化を3時限的に解析することも可能となる。

関連キーワード

高感度 | CMOS | 東北大学 | 画像解析


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る