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2020年に自動車1台当たり19個載るイメージセンサー、裏面照射型が鍵を握る車載半導体(1/3 ページ)

車載CMOSセンサーで50%近いシェアを握るオン・セミコンダクターによれば、2019〜2020年には自動車1台当たりに19個のイメージセンサーが搭載されるようになるという。同社は、成長著しい車載CMOSセンサー市場での優位を確保すべく、裏面照射型の新製品を投入する。

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 On Semiconductor(オン・セミコンダクター)は2015年7月9日、東京都内で会見を開き、車載分野における同社の事業展開の概況と、今後自動車への搭載数が伸びると見られている車載イメージセンサー事業について説明した。

 同社は1999年に設立されたが、その前身はMotorola(モトローラ)のアナログIC部門である。同じくモトローラの半導体部門を出自とするFreescale Semiconductorが、車載マイコンでトップクラスシェアを保持してきたように、オン・セミコンダクターの車載アナログICも一定の評価を得てきた。

 近年同社は企業/事業買収を積極的に進めて規模の拡大を図っている。M&A方針の中には、車載分野への注力が盛り込まれており、2011年1月に買収した三洋半導体(現在はSystem Solutions Groupとして編入されている)でも、モーター制御用のパワー半導体やドライバIC、周辺部品を1個のパッケージに集積したIPM(Intelligent Power Module)ソリューションの展開を強化するなどしている(関連記事:モーター制御基板をIPM化してサイズを60%削減、オンセミが車載戦略を説明)。

オン・セミコンダクターの概要(左)と2015年1〜3月期の売上高比率(右)。2014年の車載分野の売上高比率30.5%から、2015年1〜3月期は34%に伸びている(クリックで拡大) 出典:オン・セミコンダクター

 同社の2014年の売上高32億米ドルのうち車載分野は30.5%を占め、用途別でトップとなっている。さらに2015年1〜3月期には、車載分野の売上高比率は34%に伸びているのだ。同社コーポレートマーケティング オートモーティブ戦略副社長を務めるLance Williams(ランス・ウィリアムス)氏は、「当社は、パワートレイン、ボディ、ライティング、アクティブセーフティにフォーカスして車載分野に取り組んでいる。当社の車載分野の売上高の2012〜2014年の年平均成長率は約12%で、これは業界平均の3〜6%を上回っている。車載半導体の売上高ランキングでも7位、車載マイコンを扱う企業を除くと2位になる」と強調する。

オン・セミコンダクターのランス・ウィリアムス氏(左)と、同社の車載分野における売上高実績/フォーカスしている用途(右)(クリックで拡大) 出典:オン・セミコンダクター

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