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第38回 IBISの新しい傾向前田真一の最新実装技術あれこれ塾(2/5 ページ)

実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第38回は業界標準「IBIS Model」を制定する業界団体「IBIS」の新しい傾向について解説する。

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2.IBIS規格の制定

 IBIS規格の保守と管理を行っているIBIS Open Forumはオープンな会員制となっていて、会社、個人で年会費を払えば会員となることができます。

 IBIS Open Forumでは3週間ごとに電話会議を開催しています。この電話会議には会員以外でも参加できます。IBIS Modelの問題点があったり、新しい機能が必要と思われたりする場合には、IBIS Summitや電話会議で新機能の提案をします。そして、これらのやりとりはBIRD (Buffer Issue Resolution Documents)と呼ばれる文書となります。このBIRDは、規格と同じで、IBIS Open ForumのWebページ(http://www.vhdl.org/ibis/birds/)で見ることができます(図2)。


図2:BIRD List(IBIS Home Page- http://www.vhdl.org/ibis/birds/)

 また、電話会議では提案の妥当性や、機能の修正などについても議論され、BIRDはその都度、修正されていきます。そして最終的には、BIRDをIBISの機能として採用するか否かは会費を払っているForumのメンバーの投票によって決められます。

 IBIS Version 6の規格書では、おのおののVersionでどのBIRDが規格に取り入れられたかの説明が書かれています(図3)。


図3:IBIS Version 6 Specification

 アメリカでのIBIS Summitは直接、多くの関係者が顔を合わせて新機能の提案や、議論を交わす場として重要な場となっています。このため、発表も、機能提案の発表があったり、3時からのOpen DiscussionやConcluding Itemsなどのプログラムが取ってあったりします。つまり、このDesignConのIBIS Summitを見れば、IBIS Modelの近い将来が見えてくるのです。

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