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ゲリラ豪雨被害を減らせ、次世代レーダーの実証実験開始防災・災害対策技術

ゲリラ豪雨を素早く高精度に察知できる「フェーズドアレイ気象レーダー」の実証実験が始まった。2018年をめどに次世代レーダーの開発とシステム構築を目指す。

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 東芝は2015年7月6日、大阪大学工学研究科に設置中のフェーズドアレイ気象レーダーの実証実験を開始した。これは大阪府、大阪大学、情報通信研究機構らと合同で開発した豪雨発生を予兆するためのレーダーで、実証期間は2年を予定している

 実証実験では、フェーズドアレイ気象レーダーとMPレーダーのデータを合わせて解析し、ゲリラ豪雨発生の情報提供を行う。フェーズドアレイ気象レーダーは、従来は5〜10分かかっていた積乱雲の発生過程の3次元構造を30秒以内に観測できるレーダーで、MPレーダーは降雨量を正確に観測できるレーダーだ。解析した結果は大阪府の水防本部などに設置されたシステムにメールで配信するとともに、パトランプを点灯させて通知し、防災対策に役立てる。

大阪大学吹田キャンパスに設置中のフェーズドアレイ気象レーダー
大阪大学吹田キャンパスに設置中のフェーズドアレイ気象レーダー

 将来的には上記2つのレーダーの機能を併せ持つ、"次世代気象レーダーの開発"を目標に置いているという。ゲリラ豪雨や竜巻などの気象現象を素早く、高精度に予測し自治体に伝えるシステムの構築は2018年完成を目指している。

豪雨探知システムのイメージ図
豪雨探知システムのイメージ図

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