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医療情報の物理的なアクセス管理に最適、Bluetoothで鍵を開閉する電子ラッチMEDIX2015

サウスコ・ジャパンは、「第6回 医療機器 開発・製造展(MEDIX2015)」と同時開催している「第19回 機械要素技術展(M-Tech2015)」において、電子的に鍵を開閉する電子ラッチの新製品を披露した。

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 サウスコ・ジャパンは、「第6回 医療機器 開発・製造展(MEDIX2015)」(2015年6月24〜26日、東京ビッグサイト)と同時開催している「第19回 機械要素技術展(M-Tech2015)」において、電子的に鍵を開閉する電子ラッチの新製品を披露した。

 同社は「電子アクセスソリューション」として、ギヤモーターによって鍵の開閉を行う電子ラッチを展開している。国内で広く用いられているソレノイド式の電子ラッチと比べて、消費電流が極めて小さいことが特徴。開閉時の消費電流は、ソレノイド式が2A近いのに対して、ギヤモーター式は0.01〜0.02A程度。またソレノイド式は、鍵を解除している間は電流が流れ続けるが、ギヤモーター式は開閉の瞬間しか流れない。

 今回披露した新製品は、Bluetooth通信を用いてスマートフォンなどのモバイル端末から鍵の開閉を行えることが特徴。どのモバイル端末がいつ鍵の開閉を行ったかはクラウドを使って管理できる。

Bluetooth通信を用いてスマートフォンなどのモバイル端末から鍵の開閉を行える電子ラッチ(左)。クラウドから鍵の開閉を行ったスマートフォンのIDを確認できる(右)(クリックで拡大)

 同社のカントリーマネージャー 代表取締役の渡邉哲哉氏は、「医療分野では厳しい情報管理が求められるているが、それはソフトウェア的なものだけに限ったことではない。電子カルテ端末や医療用カートといった医療機器本体も、使用していないときなどはラックに収めて施錠しておくといった物理的なアクセス管理が必要になる。また、Bluetoothを用いる電子ラッチは、誰がいつ鍵の開閉を行ったを記録できるだけでなく、スマートフォンに組み込む鍵アプリをクラウドで簡単に管理できることもメリットになる。物理鍵は複製できるので、セキュリティを厳重にしたい場合には不向きだ」と語る。

 この他、さまざまな診断画像を扱う医療機器向けに提案しているディスプレイアームも展示した。同社の主力製品であるトルクヒンジを組み込んでおり、ユーザーが見やすい位置にディスプレイを動かすチルト/スイング/スイーベルの動作が滑らかな一方で、位置の固定も確実なことを特徴としている。

医療機器向けに提案しているディスプレイアーム
医療機器向けに提案しているディスプレイアーム。右側にいるのは、サウスコ・ジャパン カントリーマネージャー 代表取締役の渡邉哲哉氏(クリックで拡大)

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