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「医療器材」の成長を目指す台湾、2027年の生産高は1兆円超を見込む医療機器ニュース(1/2 ページ)

台湾経済部 国際貿易局と台湾貿易センターは、台湾の優れた医療機器や歯科機器、介護機器するイベントを開催。台湾の医療機器産業の成長戦略についても説明があり、高度医療機器の開発やサービスの付加価値化などによって、2027年の生産高を2013年比で2.5倍の3000億台湾ドル(約1兆2000億円)以上に成長させることを見込んでいる。

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 台湾経済部 国際貿易局と台湾貿易センター(TAITRA)は2015年6月11日、東京都内で会見を開き、台湾の優れた医療機器や歯科機器、介護機器を発表した。

 TAITRAは、先進的な台湾製品を紹介するさまざまなイベントを日本で行っているが、医療機器関連は今回が初めて。台湾発の優良製品である「TAIWAN EXCELENCE」として認定された10の製品を、開発を手掛けた各企業が紹介した。

会見に参加した台湾経済部 国際貿易局やTAITRA、台湾企業のメンバー
会見に参加した台湾経済部 国際貿易局やTAITRA、台湾企業のメンバー
「TAIWAN EXCELENCE」として認定された10の医療器材も展示した(クリックで拡大)

2000年ごろから医療器材に関わる政策が充実

台湾区医療バイオテクノロジー器材工業組合の陳濱氏
台湾区医療バイオテクノロジー木材工業組合の陳濱氏

 会見には、台湾区医療バイオテクノロジー器材工業組合の前理事長で現顧問の陳濱氏が登壇し、同国の医療機器産業について説明した。

 台湾では、医療機器のことを「医療器材」と呼んでいる。同国で、医療器材に関わる政策の充実が始まったのは2000年ごろのことだ。まず1999年2月に、医療器材の品質管理システムを国際標準のISO 13485に合わせ、2000年には医療機材の進化に対応するため新たな分類と区分の検討を開始した。もともとの分類項目数は約250程度だったが、2005年6月からは17の大分類のもと1742項目に分けて管理する法制度が施行された。陳氏によれば「さらに細分すると数万の小項目がある」という。

(左)台湾の医療器材産業の定義とカテゴリー。(右)台湾医療器材の管理の現況(クリックで拡大) 出典:台湾区医療バイオテクノロジー器材工業組合

 世界の医療器材市場は、2008年のリーマンショックで少し落ち込んだものの、2009年以降は右肩上がりの成長を続けている。2013年の世界市場規模は2841億米ドルで、2009〜2013年の年平均成長率は6.1%だった。

 政策充実の効果もあって、台湾の医療器材生産高も、世界市場規模の拡大をキャッチアップするように成長を続けている。2013年の生産高は1163億台湾ドル(38億8000万米ドル)となり、毎年2ケタ成長を続けている。

(左)世界の医療器材市場規模の推移。(右)台湾医療器材生産高の推移(クリックで拡大) 出典:台湾区医療バイオテクノロジー器材工業組合

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