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燃料電池車「ミライ」を“解剖”:人とくるまのテクノロジー展2015 リポート(1/4 ページ)
トヨタ自動車は「人とくるまのテクノロジー展2015」において、燃料電池車「MIRAI(ミライ)」のカットモデルや各種関連技術を展示した。ミライに搭載された部品は、自動車部品メーカー各社でも披露されており、さながら、会場全体を使ってミライを“解剖”しているような状況だった。
「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)のトヨタ自動車ブースでは、2014年12月に発売した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」のカットモデルをはじめ、燃料電池セルスタックと昇圧コンバータの一体モジュール、燃料電池セル、耐圧70MPaの水素タンク、先日発表したばかりの燃料電池の白金触媒劣化プロセスをリアルタイムで観察できる技術の説明パネル(関連記事:燃料電池の白金触媒劣化プロセス、リアルタイム観察技術で解明へ)などが披露された。
しかしミライに搭載された技術は、トヨタ自動車ブースだけで展示されていたわけではない。自動車部品メーカーが多数参加する同展示会では、各社がミライに採用された部品」の数々を展示していた。さながら、会場全体を使ってミライを“解剖”しているといってもいい。そこで、トヨタ自動車をはじめ各社のミライ関連の展示についてリポートしよう。
「ミライ」のカットモデルは2台目
トヨタ自動車は、出展ブースの半分を使ってミライと燃料電池関連の技術をアピールした。ミライのカットモデルには多くの来場客が集まっていた。なお、このカットモデルは2台目とのこと。発表会などで使用した1台目は「トヨタ会館ミュージアム」に展示されているという。
(左)燃料電池セルのカットモデル。表面のプラスチックケースの反射で分かりにくいが、燃料電池セルを構成する各層が見られるようになっている。(右)燃料電池セルのカットモデルは、空気(酸素)や水素の流路などを説明できるようになっている。写真で示されているのは、空気の流路だ(クリックで拡大)
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