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仮想現実を視線で操作! “第3世代”のHMDが資金調達へベンチャーニュース(2/2 ページ)

スタートアップ企業のFOVEは同社の視線追跡技術を搭載したヘッドマウントディスプレイ「FOVE」の量産に向け、2015年5月19日よりクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達を開始すると発表。目標額は25万米ドル(約3000万円)。

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ソニーを出てFOVEの立ち上げへ

 小嶋氏は以前、ソニー・コンピュータエンタテインメントで「Play Station」向けのゲーム開発を手掛けていた。その際、視線追跡技術を使ったコミュニケーションゲームの制作を試みたが実現には至らず、そこでLochlainn Wilson氏とともに2014年5月にFOVEを立ち上げた。現在は米国サンフランシスコを拠点として活動を行っている。



FOVE CEOの小嶋由香氏

 小嶋氏は「視線追跡技術を搭載するFOVEは、視線を送ってツールを操作し、注視することで情報を引き出し、さらに感情を込めることでキャラクターの注意を引いてコミュニケーションすることを可能にした“第3世代”のVR HMDだと考えている。今回のKickstarterによる資金調達は、視線追跡技術の搭載をVR HMDの標準にしたいという私たちの目標に向けた大きな挑戦でもある」と語った。

 今後の展開としては、2016年春に開発者キットの提供を開始する予定。FOVEのプラットフォームはUnity、UnrealEngine、Cryengineを使って開発されたコンテンツとの互換性があり、既存のVRコンテンツをFOVEに移植しやすい開発環境になっている。

 またFOVEはゲームだけでなく、手術の訓練などの医療分野や自動車のドライビングシミュレーターといった活用方法も見込んでおり、既に複数の企業と取り組みを進めているという。なお、一般販売については「現時点での発売時期は未定だが、価格は400〜500米ドルを考えている」(小嶋氏)としている。

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