VTCなどの自動車機器システムの生産工場をインドに建設:工場ニュース
日立オートモティブシステムズは、インド・チェンナイに自動車機器システムの新工場を完工した。投資額は約50億円で、2015年10月にバルブタイミングコントロールと点火コイルの生産を開始する。
日立オートモティブシステムズは2015年4月16日、日立オートモティブシステムズインドが、インド・チェンナイに自動車機器システムの新工場を完工したと発表した。
インドは現在、国内向け自動車に加え、国外向け輸出自動車の生産台数も増加している。2020年までには、中国・米国・日本に次ぐ世界第4位の自動車生産国になると予測され、世界の自動車産業において、その存在感が高まっているという。
同社では、インドをグローバル事業戦略の重要拠点と位置付け、2012年4月に日立オートモティブシステムズインドを設立。さらに今回、約50億円を投資し、統合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」の敷地内に新工場を建設した。
新工場では、2015年10月にバルブタイミングコントロール(VTC)と点火コイルの生産を開始し、その後さらに生産品目の拡大を図る。VTCや点火コイルをインドで生産することで、グローバル品質・グローバルプライスを可能にし、現地調達を拡大するという。
さらに同社では、新工場の立ち上げとともに、クロスセルによる新規製品の投入や新規顧客の獲得、グローバルエンジンプラットフォームへの供給体制強化など、事業拡大を図るとしている。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
関連キーワード
インド | 工場 | 自動車 | 工場ニュース | FAニュース
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IE専門家、インドで工場を立ち上げる
グローバル体制の実現と高利益率を目指した日産のインド工場立ち上げは一筋縄ではいかなかったようだ。中国とも東南アジアとも違うインドでIE専門家が見たものとは? - インドが狙う太陽光発電、ゼロからコスト重視で立ち上げる
中国に続いてインドの再生可能エネルギーを報告する。インドのエネルギー状況は中国と似ており、総量が不足している上に急速な需要増にも苦しんでいる。さらに多数の無電化地域が残る。水力、風力の増設に加えて、インド政府は2022年までに20GWという太陽光発電導入を計画する。 - ニッポンに圧勝したサムスンのグローバル戦略
日立、ソニー、松下を利益率で大きく引き離すサムスン電子。その躍進を支えた日本人エンジニアが明かす成功の秘訣とは? - 日立オートモーティブがバーチャルHILSの運用を開始、試験時間を400分の1に短縮
日立オートモーティブシステムズは、実ECU(電子制御ユニット)を使わずに仮想環境で車載ソフトウェアの試験を行えるバーチャルHILS(Hardware in the Loop Simulation)の運用を始めた。HILSと比べて試験時間を400分の1に短縮できた事例もあるという。 - 日立オートモティブシステムズが米国工場の製造棟面積を倍増し生産能力増強
現在ある2つの製造棟に加え、約8000万ドルを投資し、新たに第3製造棟を増設。重要地域である北米での受注拡大に伴い、メキシコを含む米州での生産力・供給力の強化を目指すとしている。