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露光装置子会社の全株式を譲渡、露光装置事業撤退へ:製造マネジメントニュース
日本精工は、同社の100%子会社であるNSKテクノロジーの全株式をブイ・テクノロジーに譲渡することを決議した。譲渡額は20億円となる。
日本精工(以下、NSK)は2015年4月21日、同社の100%子会社であるNSKテクノロジー(以下、NTK)の全株式をブイ・テクノロジーに譲渡することを発表した。譲渡額は20億円で、同年6月1日付でNTKの全株式4000株をブイ・テクノロジーが取得し、完全子会社化する。
NTKは、2011年にNSKのフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)製造用露光装置事業を分社し、設立された。今回、株式を取得したブイ・テクノロジーは、フラット・パネル・ディスプレイ用製造装置の専業メーカーとなる。
買収によりブイ・テクノロジーでは、NTKのFPD製造用露光装置事業と同社の光配向プロセス向けの露光装置事業を統合。新興国での需要拡大や高精細テレビへのニーズ拡大などに対応するため、経営の効率化と競争力強化を図るという。
さらに今後、NTKの技術とブイ・テクノロジーが独自に開発する技術を融合させ、新装置の開発にも取り組むとしている。
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