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「セグウェイ」など公道での実証実験容易に:ロボット開発ニュース
国土交通省がセグウェイなどの搭乗型移動支援ロボットについて、公道での実証実験事業を全国で展開できるよう保安基準などを改正する方針を明らかにした。
国土交通省は2015年4月24日、セグウェイなど搭乗型移動支援ロボットについて、公道での実証実験事業を全国で展開できるよう、道路運送車両の保安基準などを改正する方針を発表した。
搭乗型移動支援ロボットは現在、法的には自動車または原動機付き自転車に区分され、意図する近距離用の移動手段としては利用しにくい状況となっている。パーソナルモビリティとしての実用度や安全前を検証するため、つくば市では2011年より特例措置として公道での実証実験が行われており、その結果、この特例措置による弊害が認められなかったため、実証実験事業の全国展開が行われることとなった。
対象となるのは人の歩行を支援する1人乗りの乗り物で、大きさは長さ150cm×幅70cmをメドとし、最高時速は10km/時以下。通常の小型特殊自動車についての基準緩和に加え、かじ取り装置、施錠装置、後部反射板、警音器、後写鏡などの基準についても緩和できることとする。
国土交通省では改正に対する意見を募集した上で、2015年7月に公布・施行する予定としている。
つくば市が特例制度を利用して実施しているセグウェイ体験ツアー「セグウェイシティツアーinつくば」
実証実験を行っていたつくば市では産業技術総合研究所と共同で、セグウェイによる移動支援サービス試験のエリアを拡大。つくば市庁舎と研究学園駅周辺も対象とする他、充電ステーションも現在の2カ所から4カ所へと拡大する。
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