ニュース
Pepperに独自開発の会話エンジンを導入、“自然な対応”目指す:ロボット開発ニュース
リクルートテクノロジーズは、同社の開発した会話Botをソフトバンク「Pepper」に導入、ショッピングセンターでの試験を実施する。
リクルートテクノロジーズは2015年4月21日、同社の開発した会話Botをソフトバンク「Pepper」に導入、ショッピングセンター・アリオ橋本(神奈川県相模原市)に試験導入すると発表した。
会話の認識(音声認識)はPepperおよびPepperのクラウドで行われるが、その先の形態素解析と会話生成を開発したクラウド上の会話エンジンで行い、そこで得られた返答をPepperからの「回答」として発声することで、利用者との自然な会話を可能にするという。
同社はユニークな自動返信LINEアカウント「パン田一朗」の開発など、以前から自然言語処理に取り組んでおり、自然言語処理技術が研究段階から実践段階に移りつつあること、ロボット技術の発展が著しいことの2点から、Pepperへの搭載が可能であると判断、今回の試験導入に踏み切った。
アリオ橋本ではスーモカウンターに設置され、会話による接客やサービス案内を行う他、未就学児を対象にしたゲームの提供などを行う。設置期間は2015年4月23日〜5月10日の予定だ。
関連記事
- ROS(Robot Operating System)概論(1):ロボット開発で注目される「ROS」(Robot Operating System)とは何か
ロボットの話題を聞くことが増えたが、判断と制御、駆動を備えたロボットを作るのはかなり骨が折れる。その負担を軽減するフレームワークが「ROS」(Robot Operating System)だ。 - ロボット開発ニュース:Pepper「七味カラ助」、カラオケ接客する
カラオケ店「JOYSOUND」がPepperを導入。「七味カラ助」と名付けられた彼は、来客に応じて曲をレコメンドする他、ダンスも披露する。 - 電子ブックレット(組み込み開発):Pepperで「ラジオ体操」を実演する
人気記事を読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は連載「Pepperで始めるロボットプログラミング」の第2回をお届けします。 - 電子ブックレット(組み込み開発):Pepperを動かす「ロボアプリ」の作り方
人気記事を読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は連載「Pepperで始めるロボットプログラミング」の第1回をお届けします。 - インタビュー:ロボットと家族になりませんか?――ソフトバンクがPepperで描く未来
2015年夏に一般販売開始される感情認識ロボット「Pepper」。ソフトバンクは感情を持ったロボットをどのようにして市場に浸透させていくのか。 - Pepperで始めるロボットプログラミング(3):Pepperの音声認識を使ってクイズアプリを作る
Pepperには音声認識機能が搭載されており、GUIで簡単に「音声に反応するロボット」をプログラミングできる。プログラミングに有効な「ボックス」の使い方も覚えよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.