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削る! プロダクトデザイナーの「ワクワクモノづくり」zenmono通信(1/3 ページ)

モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、ファクタスデザインの鉢呂文秀さんにお話を伺った。

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本記事はモノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から転載しています。


削りたい!

enmono宇都宮氏 今回はファクタスデザインさんからお届けいたします。本日のゲストは鉢呂文秀(ハチロブンシュウ)さんです。よろしくお願いします。鉢呂さんはファクタスデザイン(自社ブランド名は「ファクトロン」)という会社の代表で、プロダクトデザイナー、クリエイター、加工職人でもあります。

鉢呂氏 いろいろなことをやっているんですけど……。基本的にはインダストリアルデザインで、後はモデリング、オリジナル商品の企画、OEM、コンテンツデザイン、切削加工による小ロット生産といったことをやっています。1988年に工業デザイン事務所に勤めて、翌年から5年くらいオリエント時計という時計メーカーに勤務をして、その後またデザイン事務所に行って2年くらいやってから独立しました。2007年からは自分でモノを作って売ろうという発想で、製造物販も開始しました。「商品企画、デザイン、設計、試作、開発、販売」をワンパッケージでやります。

enmono宇都宮氏 まさにマイクロモノづくりの先駆者ということで。

鉢呂氏 インダストリアルデザインとは何かというと、例えば産業機器の筐体や携帯電話、いろいろな民生品が多いんですけど、その他にはモデリング――2次元の絵などから3次元データを作成するという仕事もやっています。他のデザイン事務所とちょっと違うのは社内に切削加工機があることです。

enmono宇都宮氏 ちょっとじゃないですよ、かなり違うんじゃないですか? 3Dプリンタは最近置いているところもありますけど、工作機械ってまずないですし。(鉢呂氏の事務所の設備は)200Vの電源でクーラントもあってフィルターもあって本格的な工場じゃないですか。上は普通のマンションですけどクレームとか来ません?


3台の工作機械が並ぶ工房の様子

鉢呂氏 入居する時に「アトリエや工房みたいに使いたい」「ちっちゃい工作機械を入れたい」っていう話をしてOKをもらったので問題ないです。

enmono宇都宮氏 でも今はガチの……。

鉢呂氏 今は思い切った戦略で……。

enmono宇都宮氏 戦略(笑)。趣味じゃないんですか?

鉢呂氏 趣味ですね(笑)。ほとんど趣味なんですけど。

enmono宇都宮氏 ここまで本格的とは……夢ですよね。その筋の人からすると……(カメラに向かって)だって削りたいじゃないですか。削りたくないんですか!?

スタッフ一同 (笑)

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