市場が拡大するインドで二輪車・四輪車工場の生産能力を強化:工場ニュース
ホンダは、インドにおける二輪車・四輪車工場の生産能力を拡大する。両工場合わせた投資額は約96億5000万ルピーで、いずれも2016年中の稼働開始を目指す。
ホンダは2015年03月27日、インドにおける二輪車・四輪車工場の生産能力を拡大すると発表した。対象となるのは、二輪車生産・販売現地法人であるHonda Motorcycle & Scooter India(以下、HMSI)の第3工場と四輪車生産・販売現地法人のHonda Cars India(以下、HCIL)の第2工場で、それぞれの年間生産能力を増強する。
HMSIの第3工場は、インド南部のカルナータカ州にある工場で、2013年6月に稼働を開始。現在、年間180万台の生産能力を持つが、新たに既存工場敷地内に1ラインを増設する。増強による生産能力は、年間240万台になる予定だ。さらに今後、2016年上期に第4工場が稼働する予定で、これによりHMSIの年間生産能力は640万台に拡大。HMSIは、ホンダにおける世界最大の二輪完成車組み立て工場になるという。
また、インド北部のラジャスタン州にあるHCILの第2工場は、2014年2月に稼働開始した工場となる。現在の年間生産能力は12万台で、既存工場の組み立てライン工程の延長や搬送設備の追加などにより、年間18万台に生産能力を拡大する。これにより、HCILの年間生産能力は、第1工場の12万台と合わせて30万台になる予定。
両工場合わせた投資額は約96億5000万ルピーで、いずれも2016年中の稼働開始を目指すという。インドでは、二輪車・四輪車ともに今後も需要拡大が見込まれており、同社では今回の生産能力拡大で、その需要に対応するとしている。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ホンダが立駐対応の3列シートハイブリッド車「ジェイド」の投入で目指すもの
ホンダが発表した3列シートの新型ハイブリッド車「ジェイド」。「1550mm未満の機械式立体駐車場の制限に対応する3列シートのハイブリッド車」という車両は日本国内には存在しない。この“オンリーワン”といえる新型車をホンダはどういった狙いで開発したのか。 - ホンダ「グレイス」は5ナンバーハイブリッドセダンを革新できるのか
ホンダは、5ナンバーサイズの新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」を発売した。1モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD(i-DCD)」を搭載するなどしてJC08モード燃費で34.4km/lを達成。後席の快適性や、トランクスルー可能な荷室などにもi-DCDの特徴が生かされている。 - どうすれば世界で勝てる設計・開発が実現しますか?
蓄積され、からまった仕組みをほぐして強くするためにはどうすれば良いのだろうか? 機動的なモノづくりの足かせを取り払うために知っておくべきこと、心得ておくべきことを解説。 - ホンダの美少女キャラクターと一緒にコミケでクルマに乗ってきた
ホンダは、東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会「コミックマーケット86」に参加し、「クルマ ツナゲル ココロ。ヒトとクルマの新しいカンケイ」をテーマに「バーチャルドライブシアター」などを展示。開催初日となる2014年8月15日の同ブースの様子を取材した。