FAレンズに焦点距離25mm/35mmを追加、1型9メガピクセルまで対応:FAニュース
リコーインダストリアルソリューションズは、画像処理用手動絞りレンズに焦点距離25mm/35mmの2機種を追加した。画角が広いため、精密加工品から容器全体の外観・異物検査などに対応する。
リコーインダストリアルソリューションズは2015年3月12日、画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FL」シリーズに、焦点距離25mm/35mmの2機種を追加すると発表した。発売は2015年4月下旬の予定。
RICOH FLシリーズは、画素ピッチ3.69μmの1型・9メガピクセルまでの産業用カメラに対応した画像処理用手動絞りレンズ。これまで焦点距離50mmと75mmがあったが、今回新たに25mmと35mmを追加した。
新機種は、従来製品と同様に、9メガピクセルという高解像度ながら外径φ42mmの小型設計になっている。また、画像計測・認識で問題となるディストーション(歪曲収差)は、TVディストーション値で0.1%未満に抑え、ゆがみを低減。中心から周辺部まで135(lp/mm)の高分解能で、周辺部までコントラストの高い鮮明でシャープな画像が得られるという。フォーカシングにはフローティング機構を採用し、無限遠から至近距離までの全域で収差を低減した。
さらに、画角が広いため、精密加工品から容器全体の外観・異物検査など、さまざまな対象物に対応するとしている。
対応画素数は、いずれも400万/600万/900万画素で、最大口径比は1:1.8となる。価格はオープン。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- グローバル化を「当たり前」にするためのリコーの実践
グローバル化を支援する「7つのプラットフォーム」と、リコーが取り組んできたグローバル化の方策とその実践事例を紹介する - 老舗が生んだ革新、“全天球カメラ”誕生の舞台裏
“360度の空間を撮影するカメラ”として新たな市場を切り開くリコーの全天球カメラ「RICOH THETA」。そのアイデアはどこから生まれ、そしてそれを形にするにはどんな苦労があったのだろうか。革新製品の生まれた舞台裏を小寺信良氏が伝える。 - 抱え込んだノウハウを解き放て! 大手製造業がモノづくり知見のビジネス化を加速
「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS2014)」では、大手製造業が自社のモノづくりのノウハウを、パッケージ化し外部に提供しようという動きが活発化。各社の取り組みを紹介する。 - 夢と苦労を詰め込んだGXRの設計(上)
リコーの新製品「GXR」は、本体とレンズが切り分けられているコンパクトデジタルカメラ。切り分けの裏に潜んだメカ設計担当者の暗中模索とは?