生産性と接続性が向上した「Autodesk AutoCAD 2016」登場!:CADニュース
オートデスクは統合設計アプリケーション「Autodesk AutoCADシリーズ」の最新バージョンを発表。2015年3月24日より「Autodesk AutoCAD 2016」と「Autodesk AutoCAD LT 2016」の提供を開始し、順次最新バージョンのアプリケーションをリリースしていく。
オートデスクは2015年3月24日、統合設計アプリケーション「Autodesk AutoCADシリーズ」の最新バージョンを発表した。同日より、「Autodesk AutoCAD 2016」と「Autodesk AutoCAD LT 2016」の提供を開始し、同年4月中旬までに最新バージョンのアプリケーションを順次リリースしていくという。
Autodesk AutoCAD 2016では、最新技術を活用した機能追加に加え、生産性や接続性も向上。設計者が業務に必要な情報を、必要なときに、使用する端末を問わず扱えることを想定した機能が盛り込まれているという。
主な新機能は以下の通りだ。
- 点群データの編集機能を強化し、平面での切断、コーナー/エッジ検出などを可能に
- DIM(寸法記入)コマンドを改良し、図形上にカーソルを合わせるだけで適切な表示形式の寸法配置が可能に
- レンダリングエンジンを独自の「RapitRT」に変更。設定方法を簡素化し、IBL(Image Based Lighting)技術を新規に搭載して光源を全周囲に配置可能に
- コマンド操作中に、編集後の結果を事前に表示するプレビュー機能を新規に搭載。結果を事前に把握できるため手戻りを低減
- 極端なズームやパンをする際に必要だった再作図指定が不要になり、効率的な作図環境を実現
- AutoCAD図面に「Autodesk Navisworks」モデルを取り込み、ウォークスルーしながらモデル全体を確認することが可能になり、BIM環境で行える作業を高度化(画像1)
- PDFファイル作成機能が向上し、ハイパーリンクと文字認識が可能に
また、今回の最新バージョンでは、使用期間を選択して利用できるライセンス体系「Desktop Subscription」のラインアップを拡充。対象アプリケーションを増やした他、選択できる期間に「2年間」と「3年間」を追加したことで、長期間での利用を想定したライセンス提供が可能となった。導入企業は、Desktop Subscriptionを活用することで、設計プロジェクトの規模や期間に応じて使用期間とライセンス数を選択することが可能となり、初期費用を抑えながら柔軟な運用・管理が行える。さらに、Desktop Subscriptionには専用Webサイトが用意されており、技術サポートや契約期間中の機能アップデート、クラウドサービス「A360」を利用した25Gバイトストレージ、レンダリング機能(画像2)などを利用できる。
関連記事
- 「Revit」と連携して国土交通省監修基準の空調負荷を計算できるツール
イズミシステム設計は、「建築・建材展2015」において、オートデスクの建築用3次元CAD「Autodesk Revit」のBIM(ビルディングインフォメーションモデル)を用いて国土交通省監修基準の空調負荷を計算できる「STABRO 負荷計算 for Revit」を展示した。 - 3Dデザイン/設計スキルを学ぶ世界イベントに東大生3人が日本代表として参加
オートデスクは、製造や建築分野の3Dデザイン/設計スキルの集中トレーニングを行うワールドワイドの学生向けイベント「Autodesk Panorama」の日本代表として、東京大学の学生3人が選ばれたと発表した。 - あの無償3DCADのその後 Part2――もう少し便利に
無償3次元CAD「Autodesk123D Design」が1年ぶりにバージョンアップ。STLのインポートに対応したり、SVGファイルを下絵として取り込めるようになったり、少し便利になった。 - AutoCAD LTの期間利用ライセンス販売開始。月額1万2000円から
オートデスクは、2次元CAD「Autodesk AutoCAD LT 2015」の期間利用ライセンスを提供開始する。オンラインストアから購入でき、クレジットカード決済やコンビニエンスストア決済が使える。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.