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自動運転の最大の課題は「人とクルマの関係性」自動運転技術(1/3 ページ)

自動車技術会が開催したイベントで、日産自動車 電子技術開発本部 IT&ITS開発部 ITS開発グループ シニアスタッフの赤津洋介氏が「Active Safety Systemの現状と未来」をテーマに、先進運転支援システムや今後の自動運転システム開発の方向性について語った。

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 自動車技術会は2015年3月16日、東京都内で、学生チームが安全問題解決のための技術アイデアを競う「2015年 学生安全技術デザインコンペティション」の国内大会を開催した。同コンペティション会場では、日産自動車 電子技術開発本部 IT&ITS開発部 ITS開発グループ シニアスタッフの赤津洋介氏が「Active Safety Systemの現状と未来」をテーマに、先進運転支援システム(ADAS)や今後の自動運転システム開発の方向性について語った。


日産が掲げる「セーフティ・シールド」とは


日産自動車 電子技術開発本文 IT&ITS開発部 ITS開発グループ シニアスタッフの赤津洋介氏

 10年以上にわたって日産自動車のADAS開発に携わってきた赤津氏は、同社が2004年からADAS開発における方針として掲げている、「セーフティ・シールド」というコンセプトについて説明した。これはクルマが状況に応じてさまざまなバリア機能を働かせ、人を危険に近づけないようサポートし続けるというものだ。

 セーフティ・シールドでは、事故が起こるまでの過程を、「(A)危険が顕在化していない」「(B)危険が顕在化している」「(C)衝突するかもしれない」「(D)衝突が避けられない」「(E)衝突」「(F)衝突後」という6つの状態に分類する。それぞれの段階に応じて、クルマが最適な安全機能を“バリア”として作動させることで、さらに危険な状態に至るのを防ぐという考え方だ。

日産自動車が掲げる「セーフティ・シールド」では事故が起こるまでの過程を6つに分類する(左)。そしてそれぞれの段階に応じて最適な運転支援システムを機能させるという考え方だ(右)(クリックで拡大)

 例えば走行車線を維持するレーンキープアシストや車用周辺の映像を確認できるアラウンドビューモニターは(A)、前方車両が接近した場合に警告するシステムは(C)、自動ブレーキは(D)というように分類される。

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