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テーマは「デジタルと手仕事の融合」――旅するモノづくり夫婦「kuluska」zenmono通信(1/3 ページ)

モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、モノづくりユニット「kuluska(クルスカ)」の藤本夫妻にお話を伺った。

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本記事はモノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から転載しています。


enmono三木氏 第97回マイクロモノづくりストリーミングのゲストは、モノづくりユニット「kuluska(クルスカ)」の藤本直紀さんと藤本あやさんです。

kuluska よろしくお願いします。

enmono三木氏 kuluskaというユニット名の語源を教えてください。

kuluska直紀氏 「kuluska」という言葉は、スペインのバスク地方の言葉で、「テープルの上でのお昼寝」という意味があるらしいです。リラックスした心地よい雰囲気がある言葉だと思います。

kuluskaあや氏 モノづくりをする上でもあまりせかせかせずに、自分たち以外の人と共に作る時間を大切にしていきたいと考えています。

enmono三木氏 kuluskaさんは北鎌倉にあるこちらの工房で、雑貨と文房具のオリジナルプロダクトを製作されています。レザークラフトの教室もやっていらっしゃいますよね。直紀さんはもともと、革職人さんだったのですか?

kuluska直紀氏 もともとはアパレル企業で洋服の企画やデザインをしていて、革細工は趣味でやっていました。その後、革細工関係の会社に転職し、企画やサンプル製作をしていました。

kuluska直紀氏 kuluskaをやっていて、最近は「デジタルと手仕事の融合」という面で革と相性がいいなと思うことが多く、最近のプロジェクトは革のものが増えてきました。

enmono三木氏 デジタルと手仕事を融合しようと考えたきっかけは?

kuluska直紀氏 福祉作業所の人とデザイナーが共同で商品づくりをするプロジェクトに関わり、「誰でも作りやすい形とは、どのようなデザインだろう」と考えたのがきっかけです。その時、「レーザーカッターで革を切り抜いたり穴を開けられたら、針と糸があれば誰でも縫えるのでは」と思いました。

enmono三木氏 それで、ファブラボ鎌倉に行かれたのですね。

kuluska直紀氏 同僚が「ファブラボ鎌倉にレーザーカッターがあるらしい」と教えてくれました。代表の渡辺ゆうかさんにお会いして私たちのプロジェクトや思いをお話ししたところ、共感してくださって。ファブラボ鎌倉のプログラムを体験しながら、レーザーカッターの使い方を学びました。私は“アナログ人間”だったので、そこで初めて「Illustrator」や「Photoshop」を使ったのですが、例えばこのスリッパの場合、縫い穴を均等に配置できるし、サイズもすぐに変えられます。それまでは手作業でやりながら、かなりの時間をかけていたのに(笑)。

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