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無数のセンサーが隠れた運動機能異常を発見する組み込み開発ニュース

富士通研究所ら3社が、室内や身につけた無数のセンサーから取得した情報を元に、隠れた運動機能異常を早期発見する技術を開発したと発表した。2017年の実用化を目指す。

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 富士通研究所とFujitsu Ireland、富士通は2015年3月10日、室内や身につけたセンサーのデータから、隠れた運動機能異常を早期発見する技術を開発したと発表した。2017年の実用化を目指し、検証を続ける。

 富士通研究所はアイスランドの研究機関と共同で、健康状態のモニタリングと自立生活支援のため、スマートハウスに設置した100以上のセンサーと生活者が身につけたウェアラブセンサーからデータを収集・解析するプロジェクトを実施しており、開発された技術はそのプロジェクトから生まれた。

 生活の局面から収集できるデータ量は非常に多く、また、特徴も個人によって異なるため、疾病や体調不良などの兆候を発見するのは困難とされてきた。

photophoto 日常生活におけるセンシングデータ収集(写真=左)、連続する動作や同時発生する動作の抽出イメージ(写真=右 出展:富士通研究所)

 しかし、個人の特徴にあわせて「歩く」「ドアを開ける」などのイベントを抽出し(個人にあわせた、特徴の数値化)、イベントの発生タイミングに注目する(イベント間の関連性抽出)ことで潜在的な機能異常を発見することが可能になったという。

 本技術を応用することで「足を引きずるように歩く人は、起きた直後の歩いている状態でバランスを崩しやすい」といった、個人ごとに異なる生活上のリスクを検出することも可能になるため、将来的には、個人にあわせたリスク行動の提言や、医療従事者向けの業務支援サービスなどへの応用も目指すとしている。

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