ミャンマーに新工場を建設、総合パッケージング事業を展開:工場ニュース
王子ホールディングスは、ミャンマーに現地法人を設立し、段ボール加工を含む総合パッケージング事業を行う新工場を建設する。新工場建設により、東南アジアにおける同社の製造拠点は23カ所になる予定。
王子ホールディングスは2015年2月6日、ミャンマーに現地法人を設立し、段ボール加工を含む総合パッケージング事業を行う新工場を建設すると発表した。
現在ミャンマーでは、2011年の民政化以降、世界各国からの事業投資が進む一方で、電力・水・道路などのインフラの整備や裾野産業の成長が課題となっている。包装材分野でも、近代的な加工設備を持つサプライヤーは限られており、特に高級品や輸出向け製品の包装需要に対応できる現地企業が不足しているという。
同社では、既にヤンゴン市内のミンガラドン工業団地において、2015年5月に段ボール工場「Oji GS Packaging(Yangon)」の稼働を予定している。これに加え、同市郊外のティラワ工業団地にも新工場を建設し、国際レベルの包装材のワンストップセンターを設立する考えだ。現地法人の会社名は「Oji Myanmar Packaging」で、資本金は8.0百万米ドル(約9億円)。2015年2月に設立し、2016年4月に営業を開始する。
今回の新工場建設により、東南アジアにある20カ所の事業拠点と、建設中のベトナム、ミャンマー・ミンガラドン工業団地の2工場も合わせ、同社の製造拠点は23カ所になる予定。新工場では、主に段ボール箱の製造・販売と、紙パルプ、フィルム、その他包装資材の輸入加工販売を行う。
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