加工性能・操作性が向上した形彫放電加工機のベーシックモデルを発売:FAニュース
三菱電機は、形彫放電加工機「EA-S」シリーズの新製品として、「EA12S」を発売した。上位機種に搭載の「ADVANCE」制御装置を採用し、演算処理速度が向上した。
三菱電機は2015年2月6日、形彫放電加工機「EA-S」シリーズの新製品として、加工性能・操作性を向上させた「EA12S」を発売した。日本を含む世界市場向けのベーシックモデルで、タブレットなどの情報端末や自動車関連の金型・部品加工の生産性向上に貢献できる。
EA12Sは、上位機種に搭載の「ADVANCE」制御装置を採用したことで、演算処理速度が向上した。同社のベーシックモデル「EA」シリーズと比較すると、加工性能は最大30%向上している。加えて、同制御装置にタッチパネル、マウス、キーボードを標準搭載し、プログラミングの操作性も向上した。
専用電源「Intelligent Digital Power Master/Integrated Discharge Power Monitor(IDPM)」と銅含浸グラファイト電極を組み合わせることで、超硬合金加工の荒加工速度が最大60%向上している。
使いやすさも改善し、クラス最大の「自動昇降式加工槽」により、高さ350mmまでのA3サイズのワークを最大2個まで同時に段取りできる。機械本体設置面積は3.7m2。
さらに、搬送ロボットシステムとの接続性・配置レイアウトの柔軟性も強化した。ロボットシステムを挟んで2台対称に配置する、左右対称配置にも対応できる。
価格は1450万円(税別)で、同社では2015年度に150台の販売を目指すという。
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