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デザインの意思決定が迅速化される「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」SOLIDWORKS World 2015(2/3 ページ)

米ソリッドワークスは、年次プライベートイベント「SOLIDWORKS World 2015」を米国アリゾナ州フェニックスで開催。最初の基調講演ではSOLIDWORKSブランドの新・旧CEOが登壇し、2014年の振り返りと仏ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCE platform」に対応する新たなアプリケーション「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」の詳細が明らかにされた。

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デザイナーの作業スピードが向上する「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」

 製品デザインを任されたデザイナーはビジネスの都合上、依頼主に対して数時間〜数日間でアイデアを返さないといけないケースがある。のんびりしていると競合に取られてしまうからだ。また、従来の意匠設計で使われるようなツールは独自仕様であったりするため、何かを作る際にツールのルールに縛られてしまうこともある。そのため、できるだけ早く新しいデザインを作りたいというニーズがあるという。SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGNはこうした課題を解決するためのアプリケーションだ。

 マウス操作だけでなく、ペンタブレットやマルチタッチ操作にも対応し、手書きのような感覚でデザインできる「コンセプトスケッチ」、クレイモデル(粘土)を伸ばしたり縮めたりしてモデリングできる「フリーフォーム」、そして一般的な3次元CADのように数値指定で形状を編集できる「パラメトリック」、仕上がりのイメージのすり合わせに欠かせない「レンダリング」の機能などを備えている。

コンセプトスケッチフリーフォームチャット ユーザーは、ペンやタッチでスケッチをしたら、そのコンセプトスケッチを参照し、フリーフォームボディを作成していく。その際、シンプルなデザイン部分に基本となるプリミティブ(基本図形)を配置し、プリミティブを伸び縮みさせたり、エッジを変化させたりしながら自分の思い描くシェイプに近づけていく。また、再度ペンを使いスケッチを追加(スケッチイン)することもできる。そうすることで、形状がスケッチのラインに沿った形で修正される。チャットしながらの作業も可能だ ※画像クリックで拡大表示

 また、ソーシャルコラボレーションにより、チームやプロジェクトメンバーは自由に、3Dダッシュボードにイメージやリンク、ドキュメントの追加が行え、他のユーザーからのフィードバックを受けることができる。こうしたやりとりからインスピレーションを受け、さらにデザインをブラッシュアップするという流れを生み出せる。この他、ブランチを作ってデザインを並行して進め、後からマージするということも可能だ。もちろん、過去のコメントややりとりは全て履歴として閲覧することができる。

3Dダッシュボードによる書き込みの例
3Dダッシュボードによる書き込みの例

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