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ロボット宇宙飛行士「KIROBO」、地球に帰還:「こうのとり」で旅立ち、「ドラゴン」で帰還
2013年8月より国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたロボット宇宙飛行士、「KIROBO」が2015年2月、地球に帰還する。
国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に滞在していたロボット宇宙飛行士、「KIROBO(キロボ)」が地球に帰還する。
アメリカ航空宇宙局(NASA)によれば、KIROBOはグリニッジ標準時間の2015年2月10日の午後7時09分(日本時間 2月11日午前4時09分)にスペースX社のドラゴン補給船運用5号機に搭乗してISSから離脱し、グリニッジ標準時間の2月11日の午前0時44分(日本時間の同日午前9時44分)に、太平洋上に着水する予定。
開発に携わったトヨタ自動車によれば、2015年3月下旬に日本国内での帰国報告会が開催される予定である。
KIROBOは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力の下、電通、東京大学 先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車が開発したヒト型コミュニケーションロボット。2013年8月にISS補給船「こうのとり」4号機でISSに到着し、宇宙飛行士の若田光一氏とともに「宇宙における人とロボットの対話実験」を実施するなど、さまざまな実験を行った。
KIROBOは大きさは身長約34cm、全幅約18cm、奥行き約15cm、重量1000g。日本語を話し、音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、情報通信機能、コミュニケーション動作、顔認識カメラ、記録用カメラなどを備える。
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