新型「ロードスター」はマツダ新世代商品の集大成:現行「NCモデル」と比較(1/3 ページ)
2015年内の発売を予定している新型「マツダ ロードスター」。4代目となる「NDモデル」であり、1989年に発売された初代の「NAモデル」と同様に完全新規開発の車両だ。このNDモデルについて、国内市場向け仕様の開発目標値をマツダが明らかにした。
2015年内の発売を予定している新型「マツダ ロードスター(以下、ロードスター)」。4代目となる「NDモデル」であり、1989年に発売された初代の「NAモデル」と同様に完全新規開発の車両だ(関連記事:新型「マツダ ロードスター」のデザインは魂動と融合、初代と同じ完全新規開発)。
また、マツダがここ数年推し進めてきたデザインテーマ「魂動」と新世代技術「SKYACTIV」の展開に一区切りが付くタイミングでもあり(関連記事:新型「デミオ」から始まる、マツダ新世代商品の後半戦)、NDモデルはある意味でマツダ新世代商品の集大成という位置付けにもなっている。
大幅な成長が見込めない国内自動車市場では、2014年6月発売のダイハツ工業の新型「コペン」を皮切りに、2015年内にはホンダが「S660」や新型「NSX」の投入を計画するなど、再度スポーツカーが脚光を浴びつつある。2人乗りの国産ライトウェイトスポーツカーとして、世界累計93万9028台(2014年11月末時点)を販売するなど確固たる地位を築いてきたロードスターの10年ぶりのフルモデルチェンジとなるNDモデルに対する期待は大きい。
このNDモデルについて、国内市場向け仕様の開発目標値をマツダが明らかにした。表1では、NDモデルの開発目標値と、同社が従来モデルとする3代目「NCモデル」後期型の仕様を比較した。NCモデルについては、可動式の屋根部がソフトトップの「RSグレード」の仕様を用いている。
モデル名 | NDモデル(開発目標値) | NCモデルの後期型 |
---|---|---|
外形寸法(全長×全幅×全高) | 3915×1730×1235mm | 4020×1720×1245mm |
ホイールベース | 2315mm | 2330mm |
車両重量 | 1000kg | 1120kg |
エンジン排気量 | 1.5l | 2.0l |
エンジン性能 | 96kW/150Nm | 125kW/189Nm |
変速機 | 6速マニュアル | 6速マニュアル |
タイヤサイズ | 195/50R16 | 205/45R17 |
JC08モード燃費 | 非公開 | 11.8km/l |
税込み価格 | 非公開 | 270万円 |
表1 「NDモデル」と「NCモデル」の比較 |
外形寸法は全長3915×全幅1730×全高1235mm。2014年9月の初公開時と変わらず、3代目「NCモデル」の後期型と比べて全長が105mm短くなった。全長は大幅に短くなったが、ホイールベースは15mm減の2315mmを確保した。これは、全長の短縮分を車両前後のオーバーハングの短縮によって実現しているからだ。
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