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新型「マツダ ロードスター」のデザインは魂動と融合、初代と同じ完全新規開発車両デザイン

マツダは、オープンスポーツカー「マツダ ロードスター」の新モデルを初公開した。ロードスターらしさとデザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」を融合。初代モデルと同様に完全新規開発の車両となっている。

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新型「ロードスター」の外観

 マツダは2014年9月4日、オープンスポーツカー「マツダ ロードスター」の新モデル(以下、新型ロードスター)を初公開した。2015年内に販売を開始する予定。今回公開したのは、外観デザインと内装デザインが中心で、走行性能などの詳細な仕様は順次発表していく。

 新型ロードスターは、千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターと米国カリフォルニア州モントレー、スペイン・バルセロナで行われたファン参加型イベントで公開された。日本では9月4日午前10時、米国では9月3日午後6時、スペインでは9月4日午前3時と、日米欧での世界同時公開となった。

新型「ロードスター」の外観(クリックで拡大)
新型「ロードスター」のアンベールの様子(クリックで拡大)

 4代目となる新型ロードスターは、1989年に発売された初代モデルから追求し続けてきたライトウェイトスポーツカー特有の「Fun(楽しさ)」を継承しながら、同社の新世代技術「SKYACTIV」やデザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」との融合を目指した車両である。

 外観と内装のデザインでは、ロードスターらしさと、「CX-5」や「アテンザ」、「アクセラ」、新型「デミオ」などに採用されてきた魂動デザインを両立した。シャシーでは、アルミニウムやハイテン材などによる材料代替を進めて、現行の3代目モデルと比べて100kg以上の軽量化を実現。外形寸法は全長3915×全幅1730×全高1235mmと、従来モデルより全長が105mm短くなっており、「歴代のロードスターの中で最もコンパクトなボディサイズになる」(マツダ)という。

新型「ロードスター」の外観デザインのために作成したクレイモデル(クリックで拡大)
新型「ロードスター」の内装デザインのために作成したクレイモデル。内装と外観のデザインが連動するオープンスポーツカーであるため、クレイモデルの周囲に車両外観のイメージモデルも付加されている(クリックで拡大)
新型「ロードスター」の「SKYACTIVシャシー」。エンジンは「SKYACTIV-G」がベースになるものの、FRプラットフォーム用に補機類は一新されている。トランスミッションやデファレンシャルは新規に開発した(クリックで拡大)

「守るために変えていく」

マツダ ロードスター主査の山本修弘氏(左)とチーフデザイナーの中山雅氏
マツダ ロードスター主査の山本修弘氏(左)とチーフデザイナーの中山雅氏

 イベントに参加した、マツダ ロードスター主査の山本修弘氏は、「ロードスターにはこれまでの25年の歴史で脈々と受け継いできた大切なものがある。誰もが、いつでも、どこでもオープン走行を楽しめる、人生を幸せにするクルマだ。ロードスターが人生のパートナーであり続ける限り、われわれはロードスターを作り続ける。新型ロードスターは、ファンの皆さまからの熱い期待とプレッシャーをエネルギーにしながら、『守るために変えていく』という考え方で開発してきた」と語る。

 新型ロードスターは、初代モデル以来の完全新規開発の車両となっている。外観と内装のデザインを行うデザイン部は、ロードスターらしさと魂動デザインの融合を目指したプロポーションを考案し、シャシーを設計する車両設計部はオープンスポーツカーとしての走行性能を実現できるよう、FRプラットフォームとしては初となる「SKYACTIVシャシー」を開発した。並行して進められたデザイン部と車両設計部の開発成果を、議論を重ねた上で車両としてまとめ上げて完成したのが、今回発表した新型ロードスターなのだ。

 マツダ ロードスター チーフデザイナーの中山雅氏は、「新型ロードスターは、一から作り起こした初代モデルと同様に完全新規開発の車両だ。ロードスターの開発では競合は想定していないが、唯一競合と言っていいのが初代モデル。私自身ずっと初代モデルを愛用してきたからこそ、その凄さは良く分かっている。この初代モデルを超えることが新型ロードスターの目標であり、それは実現できたと自負している」と述べている。

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