ニュース
大型自動車部品・住宅材などに対応する400kg可搬ハンドリングロボット:FAニュース
安川電機の「MOTOMAN-MH400II」は、可搬質量を同社従来機種の350kgから400kgに増加し、大型部品・材料のハンドリングを可能にした。また、手首軸の許容モーメントを従来比150%以上、許容慣性モーメント(イナーシャ)を200%以上強化した。
安川電機は2014年12月24日、産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)」のラインアップに、新型の400kg可搬ハンドリングロボットを追加し、販売を開始した。
新発売の「MOTOMAN-MH400II」は、大型ワークの搬送に重要な手首軸の耐荷重を大幅に強化。可搬質量を同社従来機種の350kgから400kgに増加し、自動車用大型部品や治具、住宅パネル・家具材料などの高面積で質量のある材料など、従来同クラスでカバーできなかった大型部品・材料のハンドリングが可能になった。
また、手首軸の許容モーメントを従来機種に比べ150%以上、許容慣性モーメント(イナーシャ)を200%以上強化した。これにより、把持部分から重心までの距離が長いワークにも対応できる。
さらに、3m級のロングリーチにより、サイズの大きいワークに対しても、回転・上下方向など、自由度の高い搬送ができる。
主な用途は、大型自動車部品・住宅材・建機部品などのハンドリングで、価格はオープン。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「ロボット大国だとは全く思っていない」〜産業用ロボット世界シェアNo.1の安川電機(前編)
日本は産業用ロボットの出荷台数・稼働台数で世界一を誇る。一番多く作って、一番多く使っているのだ。自動車の大量生産を追い風に、1970年代後半、国内で初めてオール電気式の産業用ロボットを発売し、今なおロボット開発に情熱を注ぎ続ける安川電機に、産業用ロボット市場の動向について伺った。 - 安川電機、“究極の性能”目指したモーションコントロール新製品
安川電機がACサーボドライブ新シリーズ「Σ-7」とマシンコントローラ「MP3300」などモーションコントロール新製品を発表。近年の外部環境の変化に適応させた装置性能と付加価値を用意、いま現在で盛り込める“究極の性能”を目指したという。 - 高速回転でもシャーペン芯は折れません――安川電機、8軸同期制御デモ
安川電機は、2台のロボットでシャープペンシルの芯の両端をつかみ、それを高速回転させても芯を折らないように8軸を同期制御するデモ展示をSCF2013で行った。また、GaN(窒化ガリウム)デバイスを搭載し、約98.2%の変換効率を達成した太陽光発電用パワーコンディショナも参考展示した。